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[五輪]2013.1.26

村田、金メダルを忘れる

内山高志と村田諒太の“からみ”
 昨年度に続いて、2012年度アマ部門最優秀選手に選ばれたロンドン五輪・ミドル級金メダリストの村田諒太(東洋大学・職)は、授賞式のステージ上で、自らの“ポカ”を告白。「最近、少し出番が少ないせいで、金メダルを自宅に置いて来てしまいました。ピアノの上に置いてあります」と茶目っ気まじりに言うと、会場からは笑い声が漏れた。選手活動を続行することも改めて明言している。
一番右にワタナベジムの佐々木トレーナー

 この日はプロ部門の最優秀選手に選ばれた井岡一翔(井岡)と即席のトークショーを行うなど、旧知のプロボクサーたちと、昨年の「歴史的な盛り上がり」を共感し合った村田。引く手あまたの五輪後を過ごしたためか、以前よりさらに弁が立つようになったようだ。WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)には「ユリオルキス・ガンボア(キューバ)とエイドリアン・ブローナー(アメリカ)しか、内山さんにとって危険な相手は、もういません。ちなみに、ガンボアなら、噛み合いはいいんじゃないですか?」と誘いかけることまでしてみせた。それに対して内山は「じゃあ(ガンボアと)試合が決まったらアマのトップ技術を教えてよ」と返し、村田も「会場がアメリカでも応援に行きます」と約束をかわした。
高校の先輩、山中慎介に「ツニャカオグッズ両手に応援に行きます」と激励する村田

 そのほか、アマの受賞者は下記の通り。

最優秀選手賞=村田諒太(東洋大・職)
優秀選手賞=清水聡(自体校)
技能賞=鈴木康弘、須佐勝明(共に自体校)
殊勲賞=成松大介(自体校)・佐伯霞(大阪学芸高)
敢闘賞=中沢奨(東農大)
努力賞=釘宮智子(平成国際大)
新鋭賞=和田まどか(田奈高)・田中恒成(中京高)
特別賞=山根昌守(ロンドン五輪チームリーダー)・本博国(同監督)・樋山茂(同コーチ)
アマ部門・全受賞者と中央は山根明会長