佐藤、今年は王座統一!!

　金平会長と共に会見を開いた佐藤は「赤穂君に勝てて"ホッ"としています(笑)。試合自体はマダマダだし、正直言って人に観せられる内容ではない。内山さん、河野さんにインパクトで負けていた」と年末の赤穂戦を振り返ると、金平会長は「欲を言えばキリがない。内山戦と河野戦がKO決着でしたからね。それでも佐藤の試合は今後に期待を抱かせる内容だった。今月の15日にタイへ渡り、3度目の防衛戦に向けて交渉に入ります。3月中に開催を考えていますが、まずはタイ陣営のオプションを消化し、佐藤が"スーパーフライ級最強"であることを証明したい。同じ階級にチャンピオンは一人で充分でしょう!!」とオプションをクリアし、他団体との王座統一戦を示唆した。

　改めて佐藤は、大晦日にWBA世界スーパーフライ級王座を獲得した河野公平(ワタナベ)に対し「今のボクシング界は"普通"のことが出来ていない。3度目の挑戦で河野さんが掴んだベルトは重いと思うが…。日本に同じ階級で2人の世界王者が存在するのは異常事態。僕はいつでも狙っているし、河野さんには"潰し合いをしましょう!!"って感じですね。僕は負ける気はありませんから!!」と堂々の宣戦布告となった。

　会見終了後、今年の練習始めとなった佐藤だが、大晦日から2週間振りのジムワークにも関わらず"スパーリング中毒者"の本領発揮。同門で"協栄の最終兵器"前川龍斗とバンタム級6回戦・佐藤鋼太をパートナーに6ラウンドの公開スパーとなった。

　久々の実戦練習に佐藤はインターバル中に「ボディがヤバイ(笑)。疲れた～!!」と洩らすも、前川&佐藤を相手に持ち味のジャブでリズムを作り、軽快なステップから左ボディ・右ストレートを突き刺すと"いつでもリングに上がれるぞ!!"と逞しい姿を報道陣にアピールした。

　最後に佐藤は「チャンピオンになって周りが期待してくれている。1月中は色々な"お誘い"に付き合いつつも、2月に入ったら頭も身体も切り替え、3度目の防衛戦に向けて始動します!!そして今年は王座を統一します!!」と決意を語り、練習始めを締め括った。
　開催決定の朗報が待たれるV3戦、そして他団体との王座統一戦、佐藤が世界スーパーフライ級戦線の中心に君臨していることは間違いない。2013年、"みちのく魂"の動向から目が離せない!!