黒田、世界を奪い獲れ!!

　来る2月27日、川崎新田ジムのホームグランドとなる川崎市とどろきアリーナで、黒田はWBA世界フライ級王者ファン・カルロス・レベコにアタックする。
　王者レベコは昨年11月、暫定王者から正規王者に昇格、暫定時代から数え通算3度目の防衛戦であり、今回の黒田戦が日本初来日となるライトフライ級・フライ級とWBA世界2階級制覇の実力者。

　会見の席上で黒田は「やっぱりプロボクサーとして、世界のリングで戦えることは幸せです。今回の世界挑戦が実現したことは、僕に関わる全ての人達に"感謝"しかありません。レベコに勝つことで僕の気持ちを形にしたい!!」と決意を語り、川崎で世界戦が開催されることについては「ジムの地元であり、お世話になっている場所。当日は川崎の皆さんに僕の持っている力の全てを見せられるよう戦います!!」と気合いを漲らせた。

　レベコ対策について新田会長に質問が及ぶと「僕としては黒田が持つポテンシャルの100%、120%と発揮できるかが"カギ"になると思っています。普段は大人しい男なのですが、黒田が気持ちを"ZONE”に持って行ければ、悪い言い方ですが"キレる"ことができれば充分チャンスはある。レベコとは咬み合いますから」と勝負の行方は"キレる"ことと語ると、黒田も「レベコ戦は"キレる"ことがポイントになる。ここ数戦、僕は日本タイトルを守ろうと小さくまとまっていた(笑)。一瞬の爆発力を出せるかが重要だし、レベコは相手として不足はありません!!」と世界タイトル奪取に意欲を見せた。

　最後に"壊し屋"はこれまで4度防衛した日本ライトフライ級のベルトを(財)JBC・森田健事務局長に返上し「2月27日、地元・川崎から世界チャンピオンが誕生します。当日は"黒田雅之"の応援をヨロシクお願いします!!」と必勝宣言で締め括った。

　平成15年に川崎新田ジムをオープンし、地域密着・青少年健全育成を掲げて10年、遂に新田会長は地元・川崎で世界戦の大舞台を実現させた。
　果たして黒田雅之は自慢の強打で王者ファン・カルロス・レベコの牙城を切り崩し、世界タイトル奪取の大願を叶えることはできるのか…。