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[公開練習・動画]2012.12.26

覚悟を決めた

ワタナベジム生え抜き
 大晦日にWBA世界スーパーフライ級王者・テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)に挑む、河野公平が26日、所属先のワタナベジムに報道陣を招き入れ最後の公開練習を行った。練習後の体重は800gオーバーと調整も順調。これまでスパーリングは130ラウンドこなしたという。
覚悟を決めた
 これまでに2度世界タイトルに挑んだことのある河野は「覚悟を決めてやっている。気が引き締まる」と静かに今の心境を語ると「試合の5日前にしては調子がいい。いつもならこの時期は体が動かない。」と調整が順調に進んでいるとのことで「世界チャンピオンになりたくてやってきたので、前回の世界ランカーとの試合に勝って即、世界挑戦のチャンスを作ってもらったことに感謝している」と目を輝かせた。
家族も見守っている
 この日の会見には河野の母・久子さんも同席し「(息子は)静かにその時を待っている気がする」と大晦日の大一番を前にした息子の覚悟を見守っているという。「今年はクリスマスも大晦日もない」と臨戦態勢で年越しを迎える。
渡辺会長・河野・高橋トレーナー
 トップアマからの転身組が世界を席巻する日本ボクシング界にあっては珍しく、ワタナベジムでボクシングを始めた河野を、ここまで育ててきた渡辺会長は「内山はアマチュアエリートからプロに転身して世界チャンピオンになったが、河野はうちで初心者から始めた生え抜きの選手。違った思いもある」と熱い気持ちでリングに送り出す。
高橋トレーナーと二人三脚
 これまで河野と二人三脚で、ボクシングと向かい合ってきた高橋トレーナーは「チャンピオンは前回の試合で後半にスタミナ面で弱点を見せたので、前半はイーブンで試合を進めて、後半は全ラウンド取るつもりでいきたい」と秘策を明かすと「僕を世界チャンピオンのトレーナーにしてください」と笑顔でエールを送った。
決戦は、大晦日!
 最後の公開練習で河野は、高橋トレーナーを相手に軽めのスパーリングとミット打ちを披露した。会見中も会見後の囲み取材でもしっかりとした口調で「世界チャンピオンになります」と誓った河野公平。大晦日の決戦に向け、静かにカウントダウンを続ける河野に幸あれ!