赤穂、自信は五分五分!?

　駆け付けた報道陣の前に姿を現した赤穂は笑顔で会見を開き、テレビ東京の代表質問に答えた。
　現在の心境を尋ねられ赤穂は「クリスマス気分!!今日はケンタッキーにするか、マクドにするか悩んでいる(笑)。減量もあるから沢山は食べないけど!!」と冗談を飛ばす余裕を見せ、コンディションについては「ここまで怪我も病気もなくこれた。今は体重のことしか気にならない。世界戦ということもあり、毎日取材が多くて精神的に疲れました(笑)。でも俺は喋るのが大好きですから!!」と万全の状態をアピールした。

　王者・佐藤の動向は気になるかと問われ赤穂は「全然(笑)。本当に今は体重のことだけ。佐藤対策は言えないが、試合は"左フック"を狙わず、丁寧に"左ジャブ"を当てて行きます。俺が荒いだけのボクサーだと思ったら痛い目を見るぞ!!」と進化した"喧嘩ファイト"で挑むと語り、王者の度重なる挑発についても「また言ってるよって感じ(笑)。世界王者なら"ドーン"と構えていて欲しい。それと俺達の試合は注目されているので、最後の一押しはマスコミの皆さん!ヨロシクお願いします!!」と更なる盛り上げをリクエストした。
　改めて大晦日のKO確率を求められ赤穂は「正直、五分五分じゃないですか(笑)。判定なら何回か倒さないと勝てないでしょうね」と余裕の表情を浮かべると、横浜光ジム・石井会長も「大晦日の勝敗は僕も五分五分です」と大胆予想で笑いを誘った。

　会見終了後、公開練習に移った赤穂はロープを飛んで身体を温めると、軽めのシャドーボクシングで動きをチェックし、後輩の日本スーパーフェザー級王者・金子大樹と2ラウンドのスパーリングを実施した。
　金子が繰り出すロングレンジのジャブに対し、赤穂はダッキング・パリングでディフェンスし、会見で語った通り細かい"左ジャブ"を軸に左ボディ・左フックと打ち分け、鋭い右ストレートで日本スーパーフェザー級王者をロープに押し込む場面を演出し、自慢のハードヒットを披露した。

　パートナーを務めた金子大樹は「本当に動きが良く切れている!!今までにないくらい踏み込みも鋭くなっているし、相手にカウンターを取らせない雰囲気から左フックで飛び込んでくる。赤穂さんは全部のパンチが武器だし、パワーだけじゃなくスピードも備わっている。大晦日、佐藤選手も"アブナイ"ですよ!!きっと赤穂さんがチャンスを活かしてくれると思います」と先輩の世界タイトル奪取に期待を寄せた。

　最後に赤穂亮は報道陣とテレビ東京のカメラに向かって「大晦日、俺が佐藤洋太をブッ倒して勝ちます!!」とメッセージを送り、不敵な笑みを浮かべた。
　世界挑戦は「一度で充分!!」と豪語する"Wise Gay"にとって、12月31日はその実力を見せ付けるリングとなるのか!!