ボクシングモバイルニュース
[公開練習]2012.12.23

内山の拳に迷いなし!!

内山の公開練習
 王座統一戦に向けカウントダウンが始まった23日、2年連続で大晦日決戦のメインイベントを務めるWBA世界スーパーフェザー級"正規"王者・内山高志が都内・ワタナベジムに報道陣を招き、最後の公開練習を執り行った。

■「THE BEST OF BEST」WBA世界Sフェザー級王座統一戦
正規王者・内山高志(ワタナベ)VS暫定王者ブライアン・バスケス(コスタリカ)
■会場:大田区総合体育館
■日時:12月31日(月)
■お問合せ:ワタナベジムTEL.03-5449-3278
多くの報道陣が詰め掛けた
 練習前に会見を開いた内山は、当日の試合を中継するテレビ東京の代表質問に答えた。
 ます始めに、ここまでの調整具合を尋ねられ「いつも通りバッチリです!!試合が楽しみだし、早くリングに上がりたい。前回は申し訳ない内容だったので、その悪いイメージを払拭する戦いをしたい」とファンが納得する勝利を届けると語り、再び大晦日の"トリ"を務めることには「そこの部分は意識していない。去年は偶然にKOできただけ(笑)。僕としてはシッカリと自分の実力を出せれば良い」と笑顔を見せた。
早くリングに上がりたい!
 改めて無敗を誇るバスケスの印象を尋ねられ内山は「手数もあり巧いタイプのファイターだと思う。特にこれといって対策はないですよ」と自信の表情を浮かべれば、佐々木トレーナーも「バスケスは足を使って柔らかい動きをする。しかし内山さんも気合いが入っているし、一日一日"進化"している。大晦日が楽しみですね!!」と暫定王者との統一戦に勝利を確信していた。
 しかしバスケスを撃破しても、ユリオリキス・ガンボア(キューバ/米)が新たな暫定王者として待ち受けていることに内山は「ガンボアはスーパースター!!僕がアマの時から名前が知れ渡っている。この戦いは僕も実現させたいし、楽しみですよ!!」とビッグネームとの統一戦に意欲を見せた。
山元とのスパーリング
 会見終了後、公開練習に移った内山は入念なシャドーボクシングでアップをし、同門の日本スーパーフェザー級6位・山元浩嗣と2ラウンドのスパーリングを行った。
 内山は上体を振ってリズムを作ると、山元のジャブの打ち終わりに合わせ右ストレートを上下に打ち分ける。山元もワンツーを返すが、内山はダッキングでディフェンスし、鋭い左ボディをメリ込ませると"ズドン!!"という衝撃音に集まった報道陣から驚きの声が湧き上がった。
やっぱり内山さんは凄い!
 パートナーを務めた山元は「良いタイミングの左ボディが入った。僕はスタミナがある方だが、あの左ボディとプレッシャーには削られました。内山さんはジャブのタイミングが掴めないし、僕の呼吸するタイミングを計って打ち込んでくる。何度もスパーをしていますが、毎回が驚きの連続ですよ!!」と2ラウンドのスパーリングであったが、青色吐息の展開であったとボクシングモバイルに告白した。
 スパー終了後、内山は佐々木トレーナーとのミット打ちを披露したが、軽量級を彷彿させる回転力とスーパーフェザー級を凌駕するハードヒットを打ち込むと、記者達の視線はリングに釘付けとなった。
佐々木トレと迫力のミット打ち
 最後に内山は「夏のファレナス戦は全てを出し切れなかった。今回のバスケス戦に勝利し、来年のビッグマッチにつなげます!!そして大晦日は"熱い"戦いをしますので、楽しみにしていて下さい!!」と力強く意気込みを語った。
 2年連続で大晦日のリングを締め括る内山だが、再び暫定王者を迎え撃つ"KO Dynamite"に死角無く、その拳に一切の迷いは感じられなかった!!