担架退場はお前だ!!

　まず始めに現在のコンディションを尋ねられ佐藤は「一度リミットまで落とし、今は57～58kgまで戻して練習しているので良い状態ですよ。油断もなく毎日スパーリングをし、ここまで320ラウンドオーバーですかね。スパーは遊び感覚ですが、集中して戦っているのでパンチをもらっていませんよ」と"スパー漬け"の日々を明かした。
　改めて挑戦者・赤穂亮(横浜光)の印象を求められ「やっぱり"ギラギラ"している。赤穂とは馴れ合わないし、全然怖さもない!!リスペクトする部分もあるが、昔から気に入らなかった。本当に心の底から"殴ってやる!!"という意識が強い」と鋭い視線をテレビカメラに注いだ。

　挑戦者・赤穂の"担架で退場させてやる"発言に対し佐藤は「そんな舐めた口を叩かれたら"カチン"とくる。俺じゃなくて赤穂!!お前を担架に乗せて退場させてやる!!そして"喧嘩パンチ"じゃ俺には当たらない(笑)。当たらないパンチで会場を"寒く"してもしょうがないから、すぐにKOで終わらせてあげよう」と怒りのコメントを連発すると、最後に挑戦者へ向けて「因縁の対決だと思うし、やっぱり"運命"だと思っている。いつか誰かが倒してくれると思っていたが…。やっぱり赤穂を倒すのは俺しかいないでしょう!!」とKO宣告を突きつけた。

　ここで金平会長は集まった報道陣に"サプライズ"として、大晦日に国家斉唱をお願いする"松本隆博"氏を紹介した。松本氏はお笑いコンビ"ダウンタウン"松本人志氏の兄であり、シンガーソングライターとして活躍、金平会長との親交から今回のリクエストを快諾した。
　松本氏は会見で佐藤への応援歌として、ネバーギブアップを意味するオリジナル曲"NG"を熱唱しエールを送った。

　会見終了後、佐藤は同門の前川龍斗と3ラウンドの公開スパーリングを行った。
　パートナーの前川は世界王者にも臆することなくワンツーフック・左ボディと回転の早い連打で攻め込むが、佐藤も巧みなブロッキングから得意の"右アッパー"で顔面を跳ね上げ切れの良さをアピールした。スパー後に佐藤は「龍斗はまだ16歳ですが、隙もないしレベルも高い。今日は1ラウンドに良いカウンターをもらってしまった(笑)。あと1年したら勝てないですよ!!」と新鋭をベタ褒めした。

　会見で佐藤洋太は対戦相手をリスペクトし、大晦日で"一番熱い戦い"を展開したいからこそ"挑発"を繰り返した。
　運命の戦いまであと半月、「THE BEST OF BEST」のリングで両者の抑えきれない感情が爆発する!!