王者・金子は今年9月、"鬼門"の初防衛戦に臨むが、その表情に緊張の色は見られなかった。そして"dainty"の呼び名通り"精巧"な左リードで挑戦者・佐藤通也(石丸)をコントロール、2回に右ストレートで顔面を貫きキャンバスに沈めた。
　圧巻のKO劇から僅か3ヶ月、早くもV2戦としてトップコンテンダーを迎え撃つ金子だが、王者としてタイトルを"守る"より、常に"攻め"の姿勢を崩すことなくリングに上がる!!

　対する挑戦者・加治木は一昨年8月、仲村正男(仲里A)に8回TKO負けを喫するも、復帰後は自慢の"豪腕"と"強気"のボクシングで5戦全勝5KOをマーク、一気に日本ランクを駆け上がってきた。
　日本同級1位となり、指名挑戦者として初めて挑むタイトルマッチ。加治木の拳に"迷い"は見られず、王者・金子を打ち抜くことができるのか…。

　王者・金子と挑戦者・加治木、両者に共通するのは"強心臓"である。日本最高峰のリング、対戦相手の"心"を打ち砕く一撃を浴びせるのは果たして…。