[記者会見]2012.11.14
大橋ジムが熱い
大橋ジム
2013年は1月5日に開催される第41回フェニックスバトルが後楽園ホールのボクシング「初打ち」となる。その日に試合を行う元世界WBAミニマム級王者の八重樫東が後輩で2戦目を迎える井上尚弥と、もうひとりの新星・松本亮と共に14日、共同会見を開いた。
八重樫東
八重樫は6月20日に行われた日本初の世界王座統一戦で井岡一翔(井岡)に敗れはしたが、ファンの注目度は急上昇した。それでも「自分は自分らしく。スーパースターは井上のような選手のことをいう。」と笑顔を見せ、自然体が似合う大橋ジムの絶対的エースは、高校7冠で異例の8回戦デビューした後輩を指した。年明けの試合は50キロ契約(フライ級)のリングに立つことを明かした。そのうえで「どの階級でも戦えるように体調管理をしている。」と複数回級制覇に意欲を見せると「4階級制覇を目指して準備を進める。」と大橋会長も太鼓判を押した。
井上尚弥
デビュー戦ノックアウト勝利で月間MVPという前代未聞の快挙で、ファンや関係者の期待通りの初戦を終えた井上も気負いはなく「印象づけられるような試合をしたい。」と年明け早々に行われるデビュー2戦目に向けた抱負を語った。親子二人三脚で世界を目指す井上だが「自分たちが目指す先を考えるとデビュー戦は40点。足を止めて体でパンチをもらうのではなく、フットワークを使うボクシングをしないといけない。」と我が子に厳しい評価を下す父の期待に応えることができるか。井上尚弥にとって大事な一年が始まる。年明けはタイ王国チャンピオンのサンムアンローイ・ゴーキャットジムを相手に世界を目指して始動する。
松本亮
アマ4冠でプロデビュー後、4戦4勝4KOというみごとな活躍で脚光を浴びる大橋ジムのもうひとりの至宝、松本亮は井上と同じ18歳。初々しさの中にプロ意識も垣間見える頼もしい存在。大橋会長は「今までに見たことのないタイプ。裏を返せば大物。伸びしろがあるのでどこまで強くなるか楽しみ。」と評価する。井上と比較されることも多い松本だが「自分は帝拳の山中さんやワタナベジムの内山さんのようにじっくりプロでキャリアを積んで、世界挑戦のチャンスに備える」とマイペース。
大橋会長
2013年の初陣に向けて、今最も熱い大橋ジムの選手たちが準備に入った。