ボクシングモバイルニュース
[記者会見]2012.10.30

兄弟世界王者を狙う!!

中央:ネストール 左:兄オマール
 11月3日、「WOWFES」エキサイトマッチスペシャルで、WBC世界フライ級王者・五十嵐俊幸(帝拳)と拳を交える"無敗の挑戦者"ネストール・ナルバエス(アルゼンチン)が30日、帝拳ジムで兄のWBO世界スーパーフライ級王者オマール・弟のマリオの"ナルバエスブラザース"で会見に臨むと、堂々のタイトル奪取宣言となった。

■東北復興支援チャリティーイベント・「WOWFES」エキサイトマッチスペシャル
WBC世界フライ級タイトルマッチ
王者・五十嵐 俊幸(帝拳)VS挑戦者ネストール・ナルバエス(アルゼンチン)
■日時:11月3日(土)
■会場:ゼビオアリーナ仙台
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667
挑戦者ネストール・ナルバエス
 これまでの練習内容を求められネストールは「イガラシに勝つために私はハードトレーニングを積んできた。パーフェクトな仕上がりだ!!」と余裕の表情を浮かべ、王者・五十嵐の印象には「テクニックのあるチャンピオン。しかし私は"クレバー"に戦う。センダイのリングを楽しみにしていて欲しい」とタイトル獲得に自信を見せる。
 09年12月から8戦全勝7KOとKOが続いていることを尋ねるとネストールは「キャリアの前半は試合数が少なかった。ここ数年は試合数も増え、キャリアを重ねることができKOも多くなったのだろう。イガラシとの試合はKOを意識せず、勝つことに専念する」とここでも"クレバー"に戦うことを強調した。
ストレートは要注意
 兄であり、WBO世界スーパーフライ級王者オマールはネストールの世界挑戦に対し「私と共にトレーニングに励み、スパーリングパートナーも務めてきた。世界チャンピオンなる準備はしてきた。3日はネストールがチャンスを掴むだろう!!」とアルゼンチン初の兄弟世界王者誕生を予告すると、ネストールも「亡くなった父親の想いを胸にリングへ上がる。イガラシから世界タイトルを奪う!!」と決意を語った。
右:兄オマールとスパーリング
 会見後、駆けつけた報道陣に向けて公開練習を行ったネストールは、兄のオマールと共にリングへ上がりシャドーボクシングで身体を温めると、ナルバエス兄弟はマススパーリングを披露した。サウスポーに構えるオマールに対し、ネストールはコンパクトな右ストレートから入り、左フック・右ストレート返し、コンディションの良さをアピール。続けて弟・マリオとのミット打ちでは、ネストールはしっかりとナックル部分をミットにメリ込ませ、スピードよりも重みのある一撃を放っていた。
サンドバックを叩くネストール
 挑戦者ネストールの練習を視察した葛西裕一トレーナーは「挑戦者なので向かってこなくては勝てない。ネストールは前に出る中でも巧いボクシングができる。間の取り方、パンチの出る角度に誤魔化されないようにしないと。早めに五十嵐がダメージを与え、スタミナを削らないといけない。逃げ切るボクシングをさせてはダメだと思っています」と独特なリズムから打ち込まれるパンチを警戒していた。
ナルバエス兄弟
 日本初上陸となるネストールだが、兄・オマール、弟・マリオが帯同しており、異国で挑む世界のリングにも挑戦者の顔に不安は見られなかった。
 果たして11月3日、ゼビオアリーナ仙台でアルゼンチン初となる"兄弟世界王者"は誕生するのか…。