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[試合後会見]2012.10.3

新王者に輝いたのは…

左:堀川 右:原
 10月2日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトルVol.40」では、"拳神"井上尚弥(大橋)のプロデビュー戦、生き残りを賭けた"細野VS福原戦"とファン注目の興行となった。
 そしてメインイベントでは、空位となった日本ミニマム級王座を争い、日本同級1位・原隆二(大橋)と日本同級2位・堀川謙一(SFマキ)が激突した!!
原が空位に王座を獲得
 序盤、原が強烈なプレッシャーから、左ボディ・右ストレートで堀川の膝を揺らし主導権を引き寄せる。堀川もジャブでリズムを作ろうとするが、原は左ボディ・右ボディストレートでロープに押し込み、右ストレートを浴びせる。中盤、堀川もワンツーで前に出るが、原も左右ボディ・右ストレートで応戦、打撃戦の展開に。最後まで堀川はワンツー・左フックでポイントの挽回を図るが、原は一歩も退かず右ストレート・左ボディを打ち込み、判定3-0(96-94・97-95・97-94)で空位となった日本ミニマム級王座を奪い獲った。
4度目の挑戦も実らず…
 終盤にベテランの意地を見せたものの、タイトル獲得に失敗した堀川は「見ていこうとした初回にいいのをもらった。後半はまあまあだったと思うが、僕の出足が悪く相手に調子づかしてしまった。今日は序盤の(出来の)一言。スタミナは大丈夫だったが、12Rあれば…。原君は強かった」と、出だしが全てだったと語り下を向いた。また、今後については「まったく考えられない」と言葉少なく会見を終えた。
原の会見
 同門の先輩"音速の拳"八重樫東がその腰に巻いた、日本ミニマム級タイトルの新たな持ち主となった原隆二が控え室で会見を開いた。「試合は終わりましたが、内容はダメでした。序盤は良かったが、一発パンチをもらってからペースも落ち、スタミナも…。もっと精神面を鍛えないといけない」と試合を振り返った。
 ベルトを巻いた今の気持ちを尋ねられ原は「ここで満足してはいられない…。"心技体"の全てを向上させないといけない」と更なるレベルアップを誓い、改めて新王者は「このベルトは世界への通過点。そのためにも…このベルトを守っていきます!!」と気持ちを引き締めた。
日本は通過点、目指すは世界!
 日本ミニマム級新王者となった原は、ベルトを守る戦いが始まると同時に、毎試合が世界への査定試合となる。
 "フェニックス二世"原隆二は、世界最高峰へのスタートラインに立ったばかりである…。