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[試合後会見]2012.9.23

大沢vs上野、ギリギリの…

左:大沢 右:上野
 23日、東洋太平洋フェザー級王者・大沢宏晋(大星)が、同級12位の上野則之(RK蒲田)を地元、大阪市内の阿倍野区民センターに迎え3度目の防衛戦を戦った。
 果たして、王者・大沢がV3を果たしたのか、それとも4度目のタイトル挑戦となった上野が悲願達成したのか…。
判定はドロー
 両者、壮絶な打ち合いを演じる。序盤、王者がジャブをあてポイントを奪ったかに見えたが、4Rのオープンスコアはイーブン。中盤、挑戦者・上野が出入りの激しいアウトボクシングを展開し、8Rは2-1で上野有利となる。終盤、大沢が猛烈に追い上げ、ギリギリの戦いを判定ドローに持ち込んでV3を達成した。
傷が深い大沢
 試合後、控室に戻った大沢は、6Rにおった偶バツによる右目上の傷が深く、医師により4針縫う処置を受けた後、会見を行った。「前半3Rはとったと思ったけど、今日の採点は厳しかったです」と今日の自分の出来とジャッジとの温度差に納得がいかない様子で「次への課題がまた増えました」と反省した。挑戦者については「自分の挑戦者の時の気持ちと一緒で、執念を感じました」と讃えた。
大沢と野上トレーナー
 トレーナーの野上真司氏は「後半にチャンピオンの気持ちの強さが出た試合。課題は残るが、この試合が次につながるものになったので良かった」と安堵の表情を浮かべた。
上野は晴れやかな表情?
 一方、敗れた上野は「チャンピオンは思ったよりパンチが重い。ジャブも強かったし、体が強かったですね。左がなかなか当たらなかった。採点に関しては負けた感じはなかったけど、挑戦者として攻め切れてないっていうのが、ダメなのかな」と洩らし、最後に「もう頑張れないと思います…。次やっても勝てないと思う」と引退を示唆し、会見を終えた。