佐藤は桂馬

　公開練習前に開かれた記者会見の冒頭で佐藤選手は「夏は満喫しました。ブログでは遊びの事ばかりですけど、練習をするのは当たり前の事なので書かないだけで、やることはしっかりやっています(笑)」とコンディションの良さをアピールした。
　記者から8月に出版された本について質問されると「意外と大変だったんだねとか面白いとか中々好評でした」と笑顔をみせた。
　次の防衛戦に関して「試合に向けて集中するタイプなので、(次戦の日程が決まってないことに)宙ぶらりな感じにちょっと焦りもあります。早く決まってほしいですね。ただ1ヶ月ルールというのがあって、身体は1ヶ月で仕上げられます。世界戦になってからは1ヶ月半あれば仕上げられます。今も常にスパーもこなしてるし、体重が合えば明日にでも試合ができる状態です。歯磨きをするみたいに日常の一部としてコンディションは整えています。」と王者の余裕を見せた。。

　気になる次の試合の対戦候補として、9月1日に大阪で名城信男(六島)を相手に防衛に成功したWBA世界スーパーフライ級王者のテーパリット・コーキャットジム(タイ)や亀田和毅(亀田)をはじめ佐藤と同郷の八重樫東(大橋)の名前など、報道陣の口から期待を込めたリクエストが上がったが、現在のところ対戦相手や日程などは未定とのこと。それでも、同席した金平会長によると「11月か12月にできればと考えている。」と話し、現在調整中とのこと。近日中に発表されることを期待したい。

　この日は、サプライズゲストに将棋・森内俊之名人が登場。世界王者と将棋名人による異業種対談では、試合運びや戦略などの話で盛り上がった。森内名人によると、チャンピオン佐藤洋太を将棋の駒に例えると動きの速さと不規則な動きを併せ持つ「桂馬」とのこと。進化を続ける変則ボクサー佐藤洋太の今後に注目。