世界奪取に自信満々!!

　始めに行われたスパーリングでは、宮尾と同門であり、前WBA世界ミニマム級王者"音速の拳"八重樫東が1ラウンド交代のスパーであったが、2人のパートナーを務めた。
　最初に拳を交えた宮尾は、ドッシリと構える八重樫に対し、左ジャブと素早いステップでリズムを刻み、リングを縦横無尽に動き、果敢に右ストレート・左フックを打ち込んだ。
　続いて柴田がリングに上がると、八重樫を相手に圧力を掛け、打ち合いを仕掛けれる勇ましさを見せる。ここで八重樫も下がらす前に出ると、柴田は回転の速いワンツー・左ボディ・左フックを繰り出し気持ちの強さを全開にした。

　スパー終了後、パートナーを務めた八重樫は「宮尾は足を使い、無理に打ち合わなければ問題ないでしょう。柴田さんはメリハリのある動きが良いですね。とても完成度の高い選手だと思いますよ。大阪でタイトルを獲る確率は高いですよ!!」と宮尾と柴田の世界奪取に期待を寄せた。

　WBA女子世界ミニマム級王者・多田悦子(フュチュール)と雌雄を決する柴田は「気負わずに向かって行くだけ。16日は"オバちゃん"と会場を沸かす試合をします!!実は"オバちゃん"と言っても、多田さんは私と同い年なんですが(笑)。きっと計量の時から"口撃"を仕掛けてくると思うが、それも楽しみの一つ。冷静に対処しますよ」と予想される王者の"口撃"にも自信の笑顔を浮かべた。
　最後に柴田は「やっと掴んだ世界挑戦のチャンス。大阪でもシッカリと戦い、ベルトを巻いて笑ってリングを降ります!!」と堂々の世界奪取宣言となった。

　そして、WBA女子世界ライトミニマム級王者・安藤麻里(フュチュール)と激突する宮尾は「安藤選手は真面目なボクシングをする。試合では突拍子もないことはしないと思うが、パンチ力には注意しています。私は冷静に戦うだけですね」と王者の一発に警戒心を募らせた。
　王者に対し宮尾は「安藤選手、お疲れ様でした!!16日は"宮尾綾香"が新しいチャンピオンになる日。世界タイトルを獲ります!!」と新王者の誕生を予告した。

　敵地・大阪に乗り込む柴田と安藤の挑戦者コンビは、タイトル奪取に向けて準備は万端といった表情であった。
　9月16日、大阪府よみうり文化ホールのリングで、果たして王座交代劇は巻き起こるのか!!

■WBA女子世界ダブルタイトルマッチ
WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ
王者・多田 悦子(フュチュール)VS挑戦者・柴田 直子(ワールドS)
WBA女子世界ライトミニマム級タイトルマッチ
王者・安藤 麻里(フュチュール)VS挑戦者・宮尾 綾香(大橋)
■日時:9月16日(日)
■会場:大阪府千里中央よみうり文化ホール
■お問合せ:大橋ジムTEL.045-314-1994 ワールドSジムTEL.03-5242-0080