[トークショー]2012.8.26
内山、アリは凄い男!
映画のワンシーン 1975アリvsロン・ライル
ボクシング史上最強の男、ボクシング界の神とも呼ばれた、生ける伝説モハメド・アリ。アリのドキュメントフィルムは数多く存在するが、25日から公開された"フェイシング・アリ"は、ジョージ・フォアマン、ジョー・フレージャー、ラリー・ホームズ、レオン・スピンクスといったライバルたち10人の視点から見た、アリというひとりのボクサーの姿である。
「蝶のように舞い蜂のように刺す」。後のボクサーで、このキャッチフレーズに影響されなかったボクサーはいないだろう。
26日に行われた"フェイシング・アリ"公開記念トークショーにゲストで登場した、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)もそのひとりだ。内山は意外にも、アマチュア時代はアリに刺激されアウトボクサーの時期もあったそうだ。
リングだけではなく人種差別や反戦、そして病気と戦い続る男の生き様を見た内山は「これまでアリの記録映像は何度も見てきたが、この映画はひとりのボクサーとして考えさせられた。アリは凄い男!ボクシングファンには是非見てもらいたい」と映画を絶賛した。
フェイシング・アリ 8月25日(土)より渋谷アップリンク、銀座テアトルシネマほか全国順次公開中
■お問合せ:アップリンク TEL03-6821-6821
「蝶のように舞い蜂のように刺す」。後のボクサーで、このキャッチフレーズに影響されなかったボクサーはいないだろう。
26日に行われた"フェイシング・アリ"公開記念トークショーにゲストで登場した、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)もそのひとりだ。内山は意外にも、アマチュア時代はアリに刺激されアウトボクサーの時期もあったそうだ。
リングだけではなく人種差別や反戦、そして病気と戦い続る男の生き様を見た内山は「これまでアリの記録映像は何度も見てきたが、この映画はひとりのボクサーとして考えさせられた。アリは凄い男!ボクシングファンには是非見てもらいたい」と映画を絶賛した。
フェイシング・アリ 8月25日(土)より渋谷アップリンク、銀座テアトルシネマほか全国順次公開中
■お問合せ:アップリンク TEL03-6821-6821
原氏と内山のトークショー
トークショーには、当サイトでもお馴染みの元ボクシング・マガジン編集長・原功氏が司会を務め、内山と映画、そしてボクシングの話題に花を咲かせた。
粟生がライバル
ライバルの存在を抜きにアリは語れず、内山も自身のライバルは、WBC王者・粟生隆寛(帝拳)とズバリ言いきった。ただし、内山が高校生、粟生が中学生の時分から食事をするほどの仲だったらしく、「今の状況にはちょっとビックリ」と本音をもらした。さらに、次戦(V6)は12月ぐらいに、来年の春には粟生との統一戦を、と希望する内山は「既に臨戦態勢に入っているので、粟生とは後楽園ホールで会ってもすれ違わないように気をつけている」と客席から笑いを取った。
映画のワンシーン 会見するアリ
18歳でローマ五輪金メダルを獲得したアリにちなみ、五輪について話題がふれ、親交のある金メダリスト村田諒太選手(東洋大職員)について「世界的に層が厚いなかで勝ち抜いた。あの金メダルは本当に凄い。最大の目標を達成し、今は落ち着きたいんじゃないかな。プライドを持ってアマで続けていたので、プロの選択はないはず。アマに恩を返そうという気持ちが強いと思う。恐らく指導者になるのでは」とプロ選択を否定した。
ソリスをKOした左フック
また、アリと同じKOアーティストの内山だが、KOを意識しているかの問いには「しっかりと自分のボクシングを組み立て、その中で倒せればいい。意識はしていない」とし、これまでもっとも印象に残ったKOについては、昨年暮れの暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)との王座統一戦での、最後の左フックが一番手応えがあったと語った。
社会奉仕も続けたい
最後に、ロンドン五輪の開会式に登場したアリを見て、ボクサーとして嬉しかったと答えた内山。これまでにも青少年育成のための活動や、昨年の震災時にはファイトマネーの一部を被災地に寄付するなどボランティアを行ってきた内山は、今後も社会奉仕を通じて、アリと同じように少しでも影響力のある人間になりたいと話した。