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[五輪速報]2012.8.11

村田、銀以上確定

村田が決勝進出
 ロンドン五輪ボクシング競技、75キロ以下のミドル級準決勝がエクセル・サウスアリーナで行われ、村田諒太(東洋大学職員)がアボス・アトエフ(ウズベキスタン)に13対12でポイント勝ち、決勝進出を果たした。村田は日本時間12日早朝、日本のアマチュア・ボクシング界48年ぶりの金メダルをかけてリングに上がる。
村田、決勝戦進出
 この両者は昨秋の世界選手権1回戦で対戦、村田が3回RSC勝ちを収めている。再戦となったこの一戦、先手を取ったのはアトエフだった。世界選手権で2階級制覇の実績を持つアトエフはサウスポーから左ストレートを捻じ込み、4対1で初回をリード。2回、村田は上下にパンチを散らして追い上げるが、ガードの間を突かれて左を被弾するシーンもあり、主導権を握ってはいるものの互角以上に持ち込むことはできない。2回のポイントは4対4のイーブンだったが、最後の3分を残す段階で8対5と相手にリードを許す苦しい展開だった。
 迎えた3回、村田はボディを攻めてアトエフにダメージを与え、顔面にも右をヒット。ダメージとスタミナ切れのアトエフは再三のホールドで減点2を科された。その後も村田は攻勢を続け、優勢を印象づけたまま試合終了のゴングを聞いた。3回を8対4でリードした村田は、トータルでも13対12で逆転、僅少差ながらポイント勝ちを収めた。
 村田には1964年の東京大会、バンタム級の桜井孝雄氏以来48年ぶりの金メダルの期待がかかる。決勝の相手は、この日、地元イギリスのアンソニー・オゴゴから3回に2度のダウンを奪って16対9でポイント勝ちしたエスキーバ・ファルカオ・フロレンチーノ(ブラジル)。アトエフと同じサウスポーだ。村田対フロレンチーノのミドル級決勝戦は日本時間12日(日)の午前5時45分前後のゴングの予定。