[試合後会見]2012.7.10
女子に新たな歴史
左:ツナミ 右:山口
WBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦"王者・天海ツナミ(アルファ)vs挑戦者・東洋同級王者・山口直子(白井・具志堅)"の日本女子最高峰対決が9日、後楽園ホールで開催された。
女子屈指のスピード&テクニックを誇る"王者"ツナミと世界トップクラスのパワーファイター"豪腕"山口。互いのプライドも懸けた白熱の試合に、会場は大歓声へと包まれていった。
女子屈指のスピード&テクニックを誇る"王者"ツナミと世界トップクラスのパワーファイター"豪腕"山口。互いのプライドも懸けた白熱の試合に、会場は大歓声へと包まれていった。
新チャンピオン山口のコール!
序盤は、スピードを生かした王者ツナミがジャブを軸にした的確なパンチでペースを握るが、中盤以降はプレスの山口が左フック、右ストレートでツナミを捉え追撃。ツナミはジャブで突き放そうと必死に動くが、山口の回転力にディフェンスが間に合わず、顔を弾かれる場面もあった。
女子のレベルの高さを存分に見せた試合は、ツナミの速さと技術を山口の力と回転力が上回り、最大4ポイント差をつける判定3-0で王座交代。山口が2度目の世界挑戦で新王者に輝いた!
女子のレベルの高さを存分に見せた試合は、ツナミの速さと技術を山口の力と回転力が上回り、最大4ポイント差をつける判定3-0で王座交代。山口が2度目の世界挑戦で新王者に輝いた!
ツナミ、王座から陥落
5度目の防衛戦で王座陥落、同時にプロ初黒星を喫したツナミは試合後、「自分としては動けていたが、もっと手数を出さないと。でも芯で受けたパンチはない」と試合を振り返ったが、山木会長は判定を不服として強く抗議していた。1年ぶりの試合についてツナミは「ブランクは感じなかった。でもやはりジャブが少なかった」とし、山口とのリマッチを希望した。
しずちゃんが祝福
一方、新王者となった山口の控え室には、お笑いタレントで女子アマ"時の人"となった南海キャンディーズのしずちゃんが祝福に訪れ、山口と握手をかわした。
会見に移り山口は、「チャンピオンは速かったが、途中から手数が落ちて当てやすくなった。もっと打ち合いたかった」と第一声。顔の腫れについては「効いたパンチはない。顔が腫れやすいだけ(笑)」と答えた。
会見に移り山口は、「チャンピオンは速かったが、途中から手数が落ちて当てやすくなった。もっと打ち合いたかった」と第一声。顔の腫れについては「効いたパンチはない。顔が腫れやすいだけ(笑)」と答えた。
念願の世界王座獲得
同席した具志堅会長は「(ベルトを獲る)予感はあった。山口は身体が重く100%の出来じゃなかったが、良い試合だった」と語り、ジム設立から17年、男女合わせて7度目の挑戦での世界王座獲得に感慨深げ。山口へのご褒美についても「(予備検診で)約束したからね。ロンドンでもどこでも行ってきて」と笑みをもらした。
今日の出来に88点を付けた山口は「12点はKOを逃したから」と少し不満気。それでも会場の盛り上がりが一番嬉しいと笑顔を見せ、今後については「女子を盛り上げる試合を第一に考えていきたい。そのためならツナミとの再戦も当然ある」と答え会見を終えた。
今日の出来に88点を付けた山口は「12点はKOを逃したから」と少し不満気。それでも会場の盛り上がりが一番嬉しいと笑顔を見せ、今後については「女子を盛り上げる試合を第一に考えていきたい。そのためならツナミとの再戦も当然ある」と答え会見を終えた。
女子を盛り上げたい!
"最高峰対決"に勝利し、日本女子に新たな歴史を刻んだ山口直子。世界王者としての第2章に注目したい!