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[試合後会見]2012.7.8

佐藤、最強挑戦者を迎え

左:佐藤 右:ロペス
 最強挑戦者の証であるシルバー王座を持つシルベスター・ロペスを迎え、WBC世界スーパーフライ級王者・ 佐藤洋太(協栄)の初防衛戦が8日、横浜文化体育館で開催された。
佐藤、初防衛に成功
 試合後、鉄球のようだったと表現したロペスの拳を佐藤は初回から警戒。アウトボクシングに徹すると 左フック、右ストレートをロペスの顔面とボディに打ち込みペースを握り続けた。
 途中採点も全てリードした佐藤は、ダウンこそ奪えなかったものの、 トリッキーな動きもまじえたフットワークでロペスの鉄球を封じ、 判定3-0(116-113,118-110,119-109)で完勝。見事、世界王座初防衛に成功した。
金平会長と勝利のポーズ
 試合後、敗れたロペスは「(王者と)戦えたことが嬉しかったが、彼の動きに惑わされて作戦通りにいかなかった。 一生懸命やったがダメだった。効いたパンチは8回くらい。佐藤は強いし速かった」と語り、リベンジには「まだわからない」と答えた。
 前日計量で100gオーバーしたことについては「体重の影響はあった。少しだから許してください」と笑顔を見せた。
解説の八重樫と
 一方、控え室に戻り試合を振り返った佐藤は「ロペスはパンチが半端なかった。ガードした肘でさえ痛く、当たればジャブでも倒れてしまう。 警戒心マックスで戦った」とロペスのパンチを評価したが、軌道は見えていたと話した。 続けて「驚くほど冷静に戦うことができたが、トリッキーな動きが直接攻撃に繋がっていない。コンビネーションもバラバラだった」と反省。
佐藤の会見
 今後について「追われる意識はない。いろんな選手と戦って、引き出しをもっと増やしていきたい」とすると、 同席した金平会長は、メキシコでの試合を希望するWBCバンタム級4位・亀田和毅(亀田)について「話は聞いている。前向きに検討します」と答えるも 「でもメキシコというのはどうかな?」とビッグファイト実現にはまだ障害があるとした。
夏は遊ぶ!と佐藤
 リング下には当の和毅も来ていたらしく、佐藤は「睨まれるのは苦手なので、上がってこなくてよかった」とホッとした顔を見せ、最後に 「誰が相手でも構わない。ジムにやれといわれた相手と戦うのがボクサー。協栄ジムが好きだから、盛り上げていきたい」と語り会見を終えた。
 指命挑戦者を破り鬼門を突破した佐藤の次なる刺客に注目が集まる。