[ニュース]2012.6.30
15年の現役生活に終止符
額賀 勇二
1997年2月4日にプロデビューし、15年の現役生活で25戦を戦った元日本バンタム級1位・額賀勇二(鹿島灘)。来月でボクサーの定年である37歳を迎えるため、29日の平山悦久(ワタナベ)戦が最後のリングとなった。
左:平山 右:額賀
2003年2月には、無敗の元東洋王者・現世界ランカーのサーシャ(アレキサンダー)・バクティン(協栄→沖縄ワールドリング→露)と日本バンタム級王座決定戦を争ったが、7RTKOで王座獲得ならず。これが唯一のタイトル戦となった。
額賀を起こす平山
ラストファイトの平山戦。37歳の肉体を感じさせず、左右フックとワンツーで果敢に前へ出続けた額賀は、平山の手数にボロボロになりながも、最後まで諦めない姿を見る者に焼き付けた。
遂に試合終了のゴングが鳴り、万感の想いでキャンバスに泣き崩れた額賀。それをまっさきに抱え起こしたのは、額賀の健闘を称えた平山だった。
遂に試合終了のゴングが鳴り、万感の想いでキャンバスに泣き崩れた額賀。それをまっさきに抱え起こしたのは、額賀の健闘を称えた平山だった。
ラストファイトはドロー
試合はドロー判定となったが、富樫リングアナウンサーの現役最後との紹介もあり、涙で別れを告げる額賀に会場からは惜しみない拍手が送られた。
感謝でいっぱい
試合後、リングを降りた額賀は「あっという間の15年。寂しい思いでいっぱいだが、ファンには"ありがとう"の言葉しかない。もっと練習すれば、もっと頑張れば、15年のボクサー生活で違う結果を残せたのかもしれない。悔いは残るがこれもボクシング。今日は平山君の闘志に釣られて、最後まで燃えることができた」と現役生活を振り返り、幕を引いた平山にも感謝。今後については「まだ決めかねているが、家業(スーパー)を手伝いながらボクシングに関わっていければ…。若い連中に自分が残してしまったモノを伝えていきたい」と語り、自分の果たせなかった夢を後輩に託した。
後輩の鈴木将史と
通算成績25戦16勝(9KO)8敗1分、闘志溢れるファイトで15年戦い抜いた額賀勇二。第二の人生に幸あれ!