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[カウントダウン]2012.6.16

統一戦はここに注目!!

 6月20日、大阪府のボディメーカーコロシアムで開催されるWBC&WBA世界ミニマム級王座統一戦。WBCのベルトを巻く"Golden Boy"井岡一翔(井岡)が新たな伝説を築くのか。WBAのベルトを巻く"音速の拳"八重樫東(大橋)がミニマム級最強を証明するのか…。
 日本ボクシング界初となる2つの世界王座を賭けたタイトルマッチには、いくつかのサイドストーリーが存在する!!
井岡一翔
①代理戦争Vol.1
 井岡一翔の叔父であり、ジムの会長を務める井岡弘樹は、一翔が現在巻いているWBC世界ミニマム級タイトルを日本人最年少の18歳9ヶ月で戴冠。対する八重樫東の師である大橋ジム・大橋秀行は"150年に一人の天才"と称され、WBC&WBA両団体で世界ミニマム級王座を獲得。
 両者は1990年代初期に世界のリングで活躍、井岡VS大橋の"ドリームマッチ"をファンは熱望したが、最後まで実現することは叶わなかった。そして時は過ぎ、ボクサーとして互いの遺伝子を受け継いだ"Golden Boy"と"音速の拳"は、世界ミニマム級真の頂点を賭けて拳を交える。時代を超えた代理戦争に勝利するのは…。
八重樫東
②7戦目の明暗
 07年6月、八重樫東は当時のWBC世界ミニマム級王者イーグル京和(角海老)に挑むが、最強と呼ばれるイーグルの前に初黒星を喫する。この一戦で八重樫はアゴを骨折する重傷を負い、長期戦線離脱を余儀なくされた。
 一方、井岡一翔は11年2月、イーグルから王座を奪い、WBC世界ミニマム級王者として君臨していたオーレドン・シッサマーチャイ(タイ)に挑み、左ボディでオーレドンを5回TKOに屠り、日本人最速記録を更新、世界戴冠を成し遂げた。
 プロ7戦目で地獄を味わった八重樫と、栄冠を掴んだ井岡、果たして"統一戦"のリングで勝利を奪い、最大最高の賛辞を一身に浴びるのは…。
拓植大学ボクシング部
③代理戦争Vol.2
 両雄はアマでボクシングの基礎を身に付けた。
 八重樫は高校時代にインターハイで優勝。拓殖大学に進学しボクシング部で副主将となり、国体優勝を飾った。当時のボクシング部主将にはWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)が務めていた。互いにプロとなり、世界を冠する存在となった今でも、2人の間は先輩・後輩の固い絆で結ばれている。
 対する井岡は高校時代、史上3人目となる高校6冠を達成。東京農業大学進学後、北京五輪を目指すも全日本選手権で2年連続準優勝となり、北京出場が途絶えプロに転向した。農大の先輩には前WBA世界スーパーフライ級王者・清水智信(金子)、WBC世界フライ級1位・五十嵐俊幸(帝拳)がリングで活躍している。
 互いにトップアマとして活躍した井岡と八重樫、"農大VS拓大"代理戦争の行方は…。
東京農大ボクシング部
 代理戦争・7年目の明暗、二人を取り巻く物語をふまえ、日本ボクシング界で永遠に語り継がれる井岡一翔VS八重樫東の一戦。ボクシングファンには"歴史の証人"となって頂きたい!!
■WBC&WBA世界ミニマム級統一戦
WBC王者・井岡一翔(井岡)VSWBA王者・八重樫東(大橋)
■日時:6月20日(水)
■会場:ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育館)
■お問合せ:井岡ジムTEL.06-6562-1888 大橋ジムTEL.045-314-1994