佐藤、V1戦に向けて!!

　ジムの引越しもあり、ゴールデンウィーク中は岩手に帰省していた佐藤は「僕はスパーリングで仕上げるタイプ。岩手でもミナノジムさんでスパーができました。僕としてはラウンドワンへ遊びに行く感覚で楽しくできれば、おのずとレベルアップにつながる」と故郷でも満足いく練習ができ、更にスパーで気持ちを上げていくとコメント。
　続けて佐藤は、新宿の路上で悪夢の再来を告白した。「先日、丸井の前で職務質問をされました(笑)。リュックにベルトを入れて歩いていたのですが、止まっているパトカーを見たら警察官が降りてきて"リュックの中は何が入っている?"と聞かれて。ベルトを見せて説明したら、警察官は"アッ!!君を知ってる"と言って2分で開放してくれました」と2度目の職質体験談を話すと、集まった報道陣は笑いに包まれた。

　公開スパーリングに移った佐藤は、WBC世界フライ級15位ウォーズ・カツマタ(勝又)を"仮想"シルベスター・ロペス(比)に見立て拳を交えた。
　ウォーズは身長・リーチ・リズムとロペス対策にベストなパートナーであり、5ラウンドのスパーでは両者の激しい打撃戦に報道陣から「ウォ～!!」とどよめきが沸き上がるも、佐藤は「ウォーズのパンチは痛い!!骨にきますよ。気が抜けないですね」と充実したスパーに笑顔を見せた。

　ここで挑戦者ロペス評を新井トレーナーに尋ねると「福本戦を観ているが、右も左も恐ろしい!!ただ、佐藤とは相性が良いと思います。佐藤がスピードでかく乱するのか、それともロペスの強打か…。ロペスはフィリピン人特有のリズムを持っているが、佐藤がスピードでどこまで空回りさせられるか。試合のイメージはできているし、密かに自信は持っています(笑)。佐藤の集中力と足がカギになる。そして…この試合に判定はないでしょう!!」とボクシングモバイルにKO決着を予告するも、佐藤の初防衛に自信をうかがわせた。
　最後に佐藤は「これからも世界チャンピオンとしての自覚を持ち、このベルトを守っていきたい。そして"佐藤洋太"の名前をもっとデカくしていきます!!」と飛躍を誓った。

　7月8日、WBC世界スーパーフライ級王者"みちのく魂"佐藤洋太は最強挑戦者を迎え撃ち、世界を奪取したときの輝きで"緑のベルト"を守り抜くことができるのか…。

■WBC世界Sフライ級タイトルマッチ
王者・佐藤洋太(協栄)VS挑戦者シルベスター・ロペス(比)
■日時:7月8日(日)
■会場:横浜文化体育館
■お問合せ:協栄ジムTEL.03-6273-2117