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[カウントダウン]2012.5.9

ゴロフキンVS淵上に注目

 5月12日(日本時間13日)、ウクライナのプロハリで"薩摩コング"淵上誠(八王子中屋)は、WBA世界ミドル級王者ジェナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に挑む!!
 ゴロフキンはアマ戦績320戦305勝を数え、アテネ五輪ミドル級で銀メダルを獲得。06年のプロ転向後から22戦全勝(19KO)を誇り、タイトル奪取後は"最強王者"と呼ばれるゴロフキンに対し、淵上は"1%の奇跡"を起こせるのか…。
王者ゴロフキン
 アマ時代、ジェナディ・ゴロフキンはルシアン・ビュテ(カナダ)、アンドレ・ディレル(米)といった強豪を退け、06年5月にプロデビュー。ノーモーションの左ジャブで距離を測り、巧みに左を上下に打ち分け対戦相手をコントロール。突き刺すような左ボディ・右ストレートは一撃必殺の破壊力を宿す右ボクサーファイター。
 堅実なるブロックでヒットを許さず、決して攻め急ぐことなく常に自分の距離でボクシングを展開し、左右のパンチを的確に"急所"へ打ち込むスタイルは"精密機械"と呼ばれている。
 ゴロフキンはミドル級がベストウエイトであるが、スター選手が活躍するスーパーウェルター級・スーパーミドル級も視野に入れている。現在はドイツをホームリングとするが、米国進出・世界複数階級制覇も視野に入れている!!
 対する挑戦者・淵上誠は25戦19勝(10KO)6敗をマーク。フットワークを駆使し、リーチを活かした変則的な右ジャブで距離を測り、日本王座奪取から着実に破壊力を増した左ストレートで6連続TKO中の左ボクサーファイター。
 戦績だけを見れば、王者ゴロフキンが圧倒的に有利と言わざるを得ない。しかし淵上は日本王座挑戦・日本&東洋太平洋王座統一戦、不利を囁かれた試合で番狂わせを起こし勝利を掴んでいる。
 世界最高峰への挑戦、淵上が右ジャブで距離を保ち続け、我慢のボクシングから左ストレートで最強王者の堅い守りを打ち崩し、"精密機械"のリズムを狂わせることができれば、ウクライナのリングで"薩摩コング"が歓喜の咆哮を上げる瞬間が訪れる…。

■WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦
王者ジェナディ・ゴロフキン(カザフスタン)VS挑戦者・淵上 誠(八王子中屋)
■日時:5月12日(土)
■会場:ウクライナ・プロハリ「the Ice Palace Terminal」