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[世界統一戦発表]2012.4.9

決戦は6月20日

世紀の4ショット
 4月9日、ボクシングファン垂涎の試合が決まった!6月20日(水)WBA・WBCミニマム級世界王座統一戦が、ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育館)で行われると発表された。
 WBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(井岡)とWBA世界ミニマム級王者・八重樫東(大橋)の両者が揃って大阪最高級ホテルリッツカールトンでの会見に臨んだ。
(左)井岡・(右)八重樫
 9日午後1時両陣営から日本ボクシング史上初となるWBCとWBAの世界王座統一戦が発表された。
 井岡は「この階級での試合は八重樫さんとすることしか興味が無かったので実現してうれしいし、光栄に思っています」と意気込みを語り「今回の主役は僕だと思うので主役らしく勝ちたい」と自信を見せた。
 一方、八重樫は「井岡選手はパーフェクトに近いボクサー」と、WBC王者をたたえた後「今回、僕は脇役の様なので脇役が主役を食うところを見せたいと思う」とこちらも統一戦に闘志を燃やした。
(左)井岡弘樹会長・(右)大橋秀行会長
 この対戦は、WBC王者・井岡が「7戦目」で王者奪取に成功した「ゴールデンボーイ」に対し、WBA王者・八重樫は「7戦目」の王者奪取に失敗した「苦労人」という対照的な現役チャンピオン同士の対戦でもあることに加え、アマチュア経験も豊富な二人の高度な試合が期待できる。井岡は大学ボクシング界の名門・東京農大でオリンピックを目指した経験を持ち、八重樫は名門・拓殖大学ボクシング部のOBである。
両雄
 また、両王者が所属するそれぞれのジムの会長である元WBC世界ミニマム級・WBA世界ライトフライ級の2階級王者・井岡弘樹会長と元WBA・WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行会長が、現役王者時代に実現しなかった頂上決戦の正に代理戦として、往年のボクシングファンにとっても注目を集める。
 プロ・アマそして、世紀を跨いだ日本ボクシング界の集大成ともいえる激突である。史上これほどまでにストーリーを持った試合が過去行われただろうか。総勢8名となった日本人世界王者による激突の幕開けを予感させるこの対戦は、日本ボクシング史に名を刻むことになる。そして、我々ボクシングファンは、歴史の証人となる―。