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[公開練習]2012.4.2

妻にベルトを届ける!!

ターサク・ジャンデーン
 4月6日、東京国際フォーラムで開催されるワールドプレミアムボクシングVol.15「The REAL」のリングで、WBC世界スーパーフェザー級王者"Genius"粟生隆寛(帝拳)から"緑のベルト"を奪い獲るべく、3月31日にタイ王国から日本初上陸を果たした指名挑戦者ターサク・ジャンデーンが2日、都内・帝拳ジムで公開練習を行った。
 "Pit Bull"と異名を取る荒々しいファイトを展開するターサクだが、穏やかな表情で姿を現し、練習前に開いた会見では笑顔で質問に答えていた。
会見の模様
 当日のタイトルマッチを中継する日本テレビが代表質問をおこない、世界王座に挑む現在の心境を尋ねるとターサクは「準備は100%できている。テクニック面のレベルアップもできたし、アオウ対策は問題ない!!」と自信をのぞかせ、王者の印象には「私はアオウを尊敬している(笑)。アオウは素晴らしいテクニックを持つボクサーであり、スピードに注意している」と粟生を称えた。
公開練習
 自身のセールスポイントを求められターサクは「私はタフであり、粘り強いファイターだ!!そしてタイ人はどんな厳しい戦いにも負けない、強い精神力を持っている」と鋭い視線でテレビカメラを見つめた。
 試合当日が王者・粟生の誕生日と知っていたかと聞かれターサクは「私の妻も4月6日が誕生日(笑)。アオウを倒して妻にベルトをプレゼントする」と笑顔を見せ、最後に"Pit Bull"は「6ラウンドまでにKOする!!私のパンチをもらって立ってはいられないだろう。アオウ待っていろ!!」とKO宣言で会見を締めくくった。
拡大写真
 公開練習に移ったターサクは、トレーナーを相手にマススパーリングを行い、トレーナーが打ち込む右ジャブに対しターサクは小刻みに上体を振りディフェンスし、コンパクトなワンツー連打・右フックを繰り出し、スピード感溢れる動きを披露した。
 ミット打ちではトレーナーの掛け声に合わせ、切れのあるコンビネーションからブロック&リターンをリズム良くミットに突き刺していた。
田中繊大トレーナー
 ターサクのシャドー・ミット打ちを視察した帝拳ジム・田中繊大トレーナーは「強いですね!!バランスも独特でパンチも重そう。結構"荒い"ボクサーだと思いますし、試合では手数もでるでしょう。ミット打ちは軽るく打っていましたが、時折り打つ強いパンチが怖い。サウスポーだが右を出しやすい感じですね。こちらとしてはターサクの"荒い"ボクシングに巻き込まれないことが大事になってくる」と粟生が冷静に戦い、距離がポイントになると語った。
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 果たしてターサク・ジャンデーンは持ち味のタフネスで粟生を乱打戦に持ち込み、"緑のベルト"を祖国で待つ妻にプレゼントすることができるのか…。
 激戦必至のWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチまで、あと4日!!

■ワールドプレミアムボクシングVol.15「The REAL」
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ
王者・粟生隆寛(帝拳)VS挑戦者ターサク・ジャンデーン(タイ)
■日時:4月6日(金)
■会場:東京国際フォーラム・ホールA
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667