強さを見せつける!!

　最初に行なわれた会見では、試合を中継する日本テレビが代表質問としてダルチニャンに現在のコンディションを尋ねると「前回の試合よりコンディションは100倍良い。それがどう言う意味なのか、試合で分かるだろう。ここまでスピードアップにも成功しているし、試合が楽しみだ!!日本で試合ができることを嬉しく思う」と余裕の表情を浮かべた。
　バンタム級で戦うことに問題ないかとの質問にダルチニャンは「WBCのバンタム級、スーパーバンタム級のタイトルが日本にある。私はWBCのベルトを奪い獲るために日本に来た!!そして日本のファンに強さを見せつけたい」とタイトル奪取を宣言をし、山中に対しては「ヤマナカは楽な相手ではないが、自分が最初にヤマナカをKOできることが嬉しい。ここまで無敗で来てくれてありがとう。ヤマナカ、どうすれば私との試合で生き延びることができるのか考えろ!!私がお前を破壊する。そしてウォリアーであることをお見せしよう」と危険な予告を王者に送った。

　そして日本のボクシングファンに「私がどれだけ強いのか4月6日にお見せしよう。アメリカのファンも受け入れてくれた。日本のファンも私を応援してくれるだろう」と語り、最後に「素晴らしいビッグファイトをみせる。ヤマナカは王者ではなく挑戦者だ。何故なら私は36歳だが、まだまだボクサーであり続けるし、実績、経験、全てで上回っているからだ!!タイトルを獲るためにとてもハングリーであり、ヤマナカには自分より強い相手がいることを分からせてあげよう」と意気込みを語り、会見を終了した。

　公開練習に移ったダルチニャンは、リングで上半身裸となりシャドーボクシングを始めたが、すぐに報道陣に向かってポーズを取り、日本テレビのカメラには殴り掛る仕草を見せたかと思えば「Thank you!!」と笑顔で手を振り、わずか2～3分で練習を切り上げてしまった。

　ダルチニャンの会見と練習を見つめていた帝拳ジム・大和心トレーナーは「これまでのキャリアがあるとダルチニャンは言っていたが、変わらない部分も沢山ある。前回の試合からそんなに変わっていないと思うし、逆に山中は大きく変わっている。でも思ったより大きいので、こちらのパンチも当てやすいし、当初の作戦通り"足+α"で臨みます。4月6日は勝ちます!!」と山中の成長を語り、タイトル初防衛を誓った。

　世界3階級制覇、そしてスーパーバンタム級までその腰に巻くと宣言したビック・ダルチニャンだが、まず始めにその言葉通り、山中からバンタム級王座を奪い獲ることができるのか…。
　KO必至のWBC世界バンタム級タイトルマッチまで、あと7日!!

■ワールドプレミアボクシングVol.15「The REAL」
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者・山中慎介(帝拳)VS挑戦者ビック・ダルチニャン(豪/米)
■日時:4月6日(金)
■会場:東京国際フォーラム・ホールA
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667