清水、真の王者へ!!

　13日、都内・金子ジムで清水は、日本フライ級3位・村中優(フラッシュ赤羽)をパートナーに6ラウンドのスパーリングを行っていた。
　上体を小刻みに振りジャブの刺し合いを仕掛ける村中に対し、清水も応戦する。鋭いジャブの連打で村中の顔面を跳ね上げ、右ストレートでロープを背負わせると、コンパクトなワンツーを打ち込む場面も。
　6ラウンドを通して清水はジャブと足を止めず、右ストレート・ワンツーと距離を考えながら戦いを組み立てていた。
　連日のスパーリングに清水は「良い緊張感を保っています。1日1日、自分に負けず頑張れている。疲労はピークですが(笑)。ここでもっと追い込んで、試合当日に最高の状態に持って行ければ良いですね!!」と笑顔を見せ、王座統一に自信をうかがわせた。

　WBC世界スーパーフライ級3位・佐藤洋太(協栄)に続き、清水智信のスパーリングパートナーも務める村中は「左リードが巧すぎます。それと距離感が抜群ですし、接近戦も強くなっている。その上、パンチも強くて硬い」と絶賛し、統一戦については「リードと距離でペースを握ると思う。テーパリットと無理に打ち合うのは怖いですが、清水さんはボディも最高ですから。200%の確率で勝って、清水さんが王座統一ですよ!!」と正規王者への復活を予想した。

　そして清水のプロデビューから二人三脚で歩んできた金子賢司マネージャーは「テーパリットのビデオを何回観ても、嫌なボクサーですね(笑)。ですがファイター寄りのボクサーファイターで、清水が戦いやすいタイプ。ジャブの刺し合いで無駄に力が入り、清水が大きなパンチを狙うと墓穴を掘ってしまう可能性も…。ここの部分を注意したい」と語り、テーパリットの印象については「スタミナもあり、パンチも今までの中でトップレベル。難敵ですが、だからこそ大技を狙わず、小技の積み重ねが大事になる。清水の持ち味でもある距離をコントロールする"魔術師"的な部分を活かして戦いたい」とパンチ力を警戒するが、距離が勝負になると話してくれた。
　最後に金子マネージャーは「これから最後の追い込みですが、当日にはベストコンディションでリングに上がり、ファンの皆様が喜んで頂ける試合をお観せすることが最大の目標です!!」とファンにメッセージを送った。

　清水は"真"の世界王者になるため、最後の関門として立ち塞がるテーパリットを打ち破り、最高峰に立つことができるのか。
　4月4日、"スピードスター"は全てを懸けてリングに上がる!!

■WBA世界Sフライ級王座統一12回戦
"休養"王者・清水 智信(金子)VS"正規"王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)
■日時:4月4日(水)
■会場:横浜アリーナ
■お問合せ:金子ジムTEL.03-3460-8353(13時～20時)