佐藤、スリヤン撃破に向け!!

　7日、都内・協栄ジムで佐藤は、日本スーパーフライ級6位"八王子の小天狗"野崎雅光(八王子中屋)と、日本フライ級3位"アンタッチャブル"村中優(フラッシュ赤羽)を相手に、タイトルマッチと同じ12ラウンドに及ぶスパーリングを繰り広げていた。
　前半6ラウンドは野崎がリングに上がり、スリヤンを思わせるプレッシャーを掛けるボクシングで前に出てるが、佐藤は的確なジャブ・左ボディを突き刺し足を止め、右アッパー・左フックにつなぎ距離でパワーに対抗していた。
　後半6ラウンドは村中にバトンタッチすると、スリヤンの初防衛戦となった名城戦を彷彿させる出入りのボクシングから左フックを浴びせるが、佐藤は距離を詰められてもコンパクトな左右アッパー・左フックで仰け反らせた。
　パワーとテクニックを併せ持ったスリヤンに対し、佐藤は「どんな状況に置かれても自分自身のスタイルを崩さないボクシングがカギになる」と語り、世界への突破口を掴みつつあった。

　スパーリングパートナーを務めている野崎は「スピードが速く、動きが止まらない。詰めるのに時間が掛かるし、距離を潰し難く当てさせてくれない。佐藤さんはテクニシャンですよ!!」と印象を語り、スリヤン戦の展開としては「佐藤さんが距離を支配し、王者を手玉に取ると思います。世界を獲ってくれますよ!!」と期待を寄せた。

　もう一人のパートナー村中は「パンチのつなぎが速く、佐藤さんは距離感が抜群ですね!!あの変則スタイルはスリヤンも驚くと思いますね」とこちらも距離を絶賛し、スリヤン戦の展望としては「王者も巧いが、佐藤さんがコンディションを最高潮に仕上げ、切れまくりの右アッパーを打ち込んでくれるでしょう。期待しています!!」とエールを送った。