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[試合後会見]2012.3.4

日本バンタム級最強は!!

左:村井 右:岩佐
 3日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のメインイベントでは、日本バンタム級王者"Eagle Eye"岩佐亮佑(セレス)がタイトル初防衛戦にして、指名挑戦者"刀光拳影"村井勇希(グリーンツダ)を迎え撃った!!
 チャンピオンカーニバル期待の一戦として注目を集める「エリートVS苦労人」対決を制したのは果たして…。
村井、無念の初回KO
 ゴングと同時に挑戦者・村井は上体を小刻みに振りかく乱するが、王者・岩佐はジャブで距離を測り、左ストレートを上下に打ち分ける。村井は上体を振り踏み込む機会をうかがうが、岩佐の距離に間合いを掴めない。すると王者の鋭いワンツーが挑戦者の顔面に突き刺さり、村井は前のめりにキャンバスへダイブ。何とか立ち上がる村井だが、足元から崩れ落ち10カウントが数えられた。
試合後の村井
 王座初挑戦も初回KOで敗北を喫した挑戦者・村井勇希は、ドクターチェック後に控え室で無念の会見となった。「情けないの一言…。何もまだしていない。待ってしまったと言うか、見過ぎてしまった。左ストレートは見えていたが、反応が遅れてしまった」と試合を振り返った。
 王者・岩佐の感想を尋ねられ村井は「体が大きいと思ったが、とにかく速かった。早く終わりすぎて良く分からない」と語り、今後については「やることをやってきた。言い訳はしません。次は無いと思うし厳しいでしょう。自分自身が不甲斐無い…」と悔しさを滲ませた。
岩佐、KOで初防衛
 一方、鬼門の初防衛戦ながら、指名挑戦者を改心の一撃で退けた王者・岩佐亮佑は控え室に戻るなり、「試合前の練習も調子良く、アップでも動きが切れていた(笑)。まさかの1ラウンドKOは上出来ですね!!」と笑顔を見せ、初防衛戦はどんな課題を持って臨んだかと問われ岩佐は「自分のボクシングをすること。距離と力まないことを心掛けた。多少の緊張はあったが、肩の力は抜けていた。もう少し色々なことを試したかったが、勝てたことは良かった」とリラックスして戦えたとコメント。
拡大写真
 今後の展開を求められ岩佐は「しっかりと日本王座の防衛を重ね、年末位には上を目指せれば。もっと精神的に強くなり、東洋王座に挑むか、世界ランカーと戦いたい!!」と希望を語ると、ここでセレス小林会長は「もっと日本人と戦いキャリアを積ませたい。長丁場の戦いも経験させたいし。日本ランカー上位から声を掛けます。亮佑、良いな!!」と肩に手を掛けると、岩佐も「もちろん。望むところですよ!!」と力強くセレス会長のリクエストに応えた。
 ボクモバの意気込みコメントで岩佐は"チャンカンのブランドに恥じない戦いをしたい!!"とコメントしていたが、恥じない戦いはできたかと尋ねると「今日はできたと思います。派手な終わり方でしたが(笑)。集中して戦えたし、チャンスをものにできた。今後は上位ランカーから片付けて行きます!!」と"Eagle Eye"は日本バンタム級完全制圧に意欲をうかがわせた。
岩佐に挑むつわものは…
 岩佐亮佑は指名挑戦者を初回KOで退け、名実共に日本最強を証明して見せた。そして会見では「上位から片付ける!!」とランカー陣に宣戦布告となった"Eagle Eye"の前に、果たして次は誰が刺客として名乗りを上げるのか!!
 日本バンタム級ランカー・ボクサー達の返答は如何に…。