ボクシングモバイルニュース
[ニュース]2026.7.26

刈谷で壮絶な打ち合い!

地元の声援を背に激突! メインイベントは赤塚翔vs山田啓斗
 刈谷市あいおいホールで26日、「株式会社サンコー presents KNOCK OUT BOXING vol.15」が開催された。

 会場を埋めた観客からは、各試合で大きな声援が送られ、熱気に包まれた一日となった。

 メインイベントでは、赤塚翔(29=名古屋大橋)と、山田啓斗(24=ワールド日立)がミニマム級6回戦で対戦。地元ファンの期待を背負う赤塚と、B級初戦で刈谷のリングに上がった山田が激突し、互いの持ち味を激しくぶつけ合う一戦となった。

赤塚翔が激戦を制した!
   赤塚は立ち上がりから軽快なボディワークで山田の攻撃を交わし、ワンツーや細かな連打でポイントを重ねた。一方の山田も積極的に前へ出て手数で応戦。2回終盤には、左フックをクリーンヒットさせ存在感を示した。

 中盤以降は、至近距離での激しい打ち合いとなり、赤塚はボディ攻撃を軸に主導権を握ろうとするが、山田もワンツーやアッパーで譲らず応戦。5回、最終回は互いに一歩も引かない壮絶な打撃戦となり、終了間際まで激しいラッシュを繰り広げた。

 勝負は判定にもつれ込んだが、僅差で赤塚が勝利。自主興行のメインイベントで連敗を脱出するとともに、A級昇格を決めた。

「やっとスタートラインに立てた」

   自主興行のメインイベントで激戦を制し、A級昇格を決めた赤塚は、「直近2連敗していて、自分は勝ち負けを繰り返す泥臭いタイプの選手。それでも会長やトレーナー、チームのみんながチャンスを与えてくれて、本当にチームで勝ち取った勝利だった」と喜びを語った。「A級に上がって、ようやくスタートラインに立てた。ここから日本ランキング入りを目指して頑張りたい」と、新たな目標を掲げた。

   試合では、山田のジャブと右ストレートを警戒。「ジャブを触れさせないことをテーマに、低い体勢で頭を振りながらプレッシャーをかけ、ロープに追い込む作戦だった」と明かす。そのためにフィジカルとスタミナを徹底的に鍛え、「陣営の作戦通りに戦えたことが勝因だった」と振り返った。

赤塚翔(29=名古屋大橋)

   終始気の抜けない接戦となったが、「今回はメンタルトレーニングにも取り組み、相手に逃げられても焦らず『また捕まえればいい』という気持ちで戦えた。以前なら焦って相手のペースになっていたと思うが、その成果を試合で実感できた」と精神面での成長も口にした。

   今後については、「名古屋大橋ジムの村上勝也さんに本当に助けてもらい、その背中を見てここまで続けてくることができた。その思いも受け継ぎながら、まずはA級で結果を残し、名古屋大橋ジムの看板選手と言われるような存在になりたい」と力強く語った。

山田啓斗(24=ワールド日立)

   一方、敗者となったが敵地・愛知で善戦を見せた山田は、「1、2回の立ち上がりは良かったが、3回以降は相手のプレッシャーに押されて、下がりすぎてしまった。手数でも押されたことが判定につながったと思う」と試合を振り返った。

   赤塚については、「当たっている感触はあったが、とにかく打たれ強かった。効かせることができず、どんどん前に出てきた」と、そのタフネスを称えた。

 中盤以降は、打ち合いの中でKOを狙う意識が強まり、「セコンドからは『もっと細かく打て』と指示があったが、倒しにいこうとして大振りになってしまった。その分、細かいパンチでポイントを取られた」と反省点を挙げた。

   敵地のリングで最後まで一歩も引かず堂々と打ち合い、メインイベントにふさわしい熱戦を演じた山田。惜しくも判定で敗れたものの、その存在感を十分に示した。「まずは、A級昇格を目指して、もっと頑張っていきたい」と前を向き、今後の飛躍を誓った。