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[試合後談話]2026.5.19

「ボクシングの日」に実現! 後楽園ホールでライト級ホープ対決

意地と意地がぶつかり合った
 日本ライト級11位の岩本星弥(22=JB SPORTS)と大胡晴哉(19=吉祥寺鉄拳8)が19日、後楽園ホールで開催された「The Battle」のメインイベント、ライト級8回戦で拳を交えた。

 この日は、日本プロボクシング界にとって特別な意味を持つ「ボクシングの日」。1952年5月19日に日本初の世界王者・白井義男さんが誕生した偉業を記念して制定された日だ。

 歴史的な節目となるリングで、将来を嘱望される若きライト級ホープ同士がメインイベントを託された。次代を担う可能性を秘めた2人が、意地とプライドをぶつけ合った。
大胡晴哉(吉祥寺鉄拳8)が勝利
 序盤は、大胡がスピードを生かしたジャブから左フックへとつなぎ、テンポ良くポイントを重ねた。岩本はなかなか距離を支配できなかったが、気持ちを切らさず前進。圧力を強めてコーナーに追い込み、力強い連打で盛り返した。しかし5回、岩本はヘッドバッティングで減点1を科される。試合の流れを左右しかねない場面となったが、終盤も両者は一歩も引かなかった。7回には、大胡が鋭い右カウンターをヒット。対する岩本も最終8回、持ち味の回転力を生かした連打で猛反撃し、会場の熱気は最高潮に達した。判定は3者とも1ポイント差。最後まで勝敗の行方が見えない接戦を制したのは大胡だった。
「ボクシングの日に勝ててうれしい」
 控え室に戻ってきた大胡は、「記念すべき日で、今日は父と母の結婚記念日でもあったので、勝つことができて嬉しいです。相手は体も気持ちも強かった。これまでの自分だったら倒されていたと思う。相手の減点があったから勝てた部分もあるけど、勝ちは勝ちなので」と安堵と喜びの笑みを浮かべた。
「日本王座に挑戦したい」
 アマチュアでは49戦41勝8敗。インターハイ、全国選抜大会優勝の実績を引っ提げ、昨年1月にプロデビューした。3戦目では日本ランカーの本多俊介(26=E&Jカシアス)と引き分けたものの、前戦後には苦悩もあった。「前回は、途中で気持ちが折れてしまった。このまま辞めようかとも思った」。

 それでも周囲の期待に背中を押され、再びリングへ。その決断が実を結び、4戦目で日本ランカー撃破という大きな結果につなげた。「日本チャンピオンに挑戦したい。『大胡には勝てない』と言われるような試合をしたい」と言葉に力を込めた。
「このままでは終われない」
 一方、あと一歩届かなかった岩本は、控え室へ戻ると悔し涙を流した。それでも気持ちを整理し、前を向いて取材に応じた。

 「最終ラウンドは手応えがあったので、4~5ラウンドにもあれを出せていたら良かった。大胡選手はジャブの差し合いが上手かった。お客さんには勝つ姿を見せたかったので申し訳ない。採点を聞く時も胸を張れるボクシングをしないといけない」。

 涙をぬぐった岩本は、「このままでは終われない。やり返したい」と力強く再起を誓った。
採点表