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[試合後談話]2026.5.2

田中空と佐々木尽が力比べ

迫力の中量級戦

 OPBF東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチが2日、東京ドームで行われ、王者の田中空(24=大橋)が、昨年6月に世界初挑戦を果たした前OPBF・WBO-AP同級統一王者の佐々木尽(24=八王子中屋)と拳を交えた。

重いパンチを打ち合った両者
 初回から足を止めて頭をつけながらボディとアッパーで、体力の消耗とダメージの蓄積を待った田中と佐々木だが、お互いに決定打には恵まれず。佐々木がスペースを作って、左ボディから右を振り下ろしたが捉えきれず。田中も左右の連打と左ボディを叩いたが、詰めきれず。判定は1-2で佐々木が新チャンピオンに輝いた。
佐々木尽(八王子中屋)が王者返り咲き
 ベルトを奪還した佐々木は試合後、「(田中選手を)倒せなかった。自分の中では負けに等しい」と率直な思いを吐露。「空選手に形でも勝ったと言える、皆さんが期待している『倒して勝つ』勝ち方ができなかったのが悔しい」と続け、内容面への不満を口にした。

 さらに「自分としてはKO勝ちか、判定なら負けだと思っていたので、まさかこういう判定勝ちになるとは想像していなかった。不完全燃焼ですね」と振り返り、悔しさをにじませた。
採点表
 会見に同席した中屋廣隆トレーナーは今回の結果について「(判定勝ちは)保険にかけていたという感じ」とし、「田中選手は尽のパンチをもらうのは想定内で、対策をしてパンチを殺す練習もしていた」と説明。そのうえで「ボディの距離で戦ったことで難しくなった。尽の距離というか、もう少し引いた距離で戦えていれば…」と振り返り、「(尽は)どうしても殴り合いをしたがるので、そこを修正できればさらに良くなる」と課題を挙げた。

 会見終盤には、佐々木自ら次戦について言及。「日本でもう1人戦いたい相手がいる。セムジュ デビット選手とやりたい。ウェルター級の中で佐々木に勝てるのではと言われている選手で、実現するなら次戦、統一戦で決着をつけたい」と対戦を熱望した。

 東京ドームという大舞台については「入場のシーンが最高だった。日頃支えてくれるチームや応援してくれる皆さんに感謝の気持ちでいっぱい」と語り、「今回の勝利で前に進める。もっと大きな舞台、また東京ドームで試合ができるように進んでいきたい」と決意を新たにした。
採点表
 会見場に姿を見せた田中は「多くの方に応援してもらっていたのに、このような結果になり悔しいという思いしかない」と肩を落とした。プロ6戦目での初黒星となったが、「もちろん負けないように練習はしてきたが、この結果は受け入れるしかない」と現実を受け止めた。

 判定を聞いた際の心境については「試合中から見栄えやポイントで上回られている感覚はあった」と振り返った。
リベンジを誓った田中空(大橋)
 同席した父の田中強士トレーナーは「尽選手の気持ちが強く、打ち終わりに(パンチを)もらったのがもったいない。打ち合いに来るのは想定していたが、相手の見せ方が上手かった」と試合を分析した。

 それでも田中は前を向く。「もう一度、佐々木選手と戦いたい。悔しすぎて、ここで終わるわけにはいかない。父とともに修正すべき点を見直し、再び対戦できる位置まで戻りたい」と語り、「必ずリベンジしたい」と強い決意を示した。