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[インタビュー]2026.2.23

「心の歯車を狂わせたい」飯村樹輝弥、集中力を武器に世界王者攻略へ

世界初挑戦の飯村樹輝弥(角海老宝石)
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級7位の飯村樹輝弥(28=角海老宝石)は、3月15日(日)、横浜BUNTAIで開催される「U-NEXT BOXING.5」で、王者のアンソニー・オラスクアガ(27=米)に挑戦する。

 当初は、昨年12月に内定していた世界挑戦。しかし、自身の怪我により苦渋の決断で辞退を余儀なくされた。その経験は、飯村にとって進退を真剣に考えるほどの重い時間だったという。それでも現役続行を選び、心と環境を整え直した矢先、再び巡ってきた世界戦のチャンス。今回は、前回以上の覚悟と集中力を携えてリングに上がる。

 不利予想が大勢を占める中でも、飯村は揺るがない。努力を信じ、心の準備を最優先に積み上げてきた日々。その先に見据えるのは、世界王者の座、そして自らのボクシング人生を肯定する瞬間だ。

■オラスクアガ選手のあの攻撃力を、どのように攻略しますか。
飯村 それは、やってみてですね。いくら階級上の相手とスパーリングをしても、(練習用の)14オンスのグローブです。初めての世界戦での緊張感や、いろいろなプレッシャーがある中で、もらうパンチは違うんだろうなと思います。やってみないと分からないからこそ、試合が待ち遠しいです。一度、(試合が)なくなって、復帰戦が世界戦。日本タイトルマッチに挑戦した時と重なりますね。

■飯村選手は、不利予想な時ほど力を発揮しています。
飯村 そうなんですよ。それが良いジンクスだと思っています。ただ、神頼みは好きではありません。ボクシングの努力が好きなので、今はすごく充実しています。


■チャンピオンに比べて、ここが優れていると思うところは?
飯村 う~ん。集中力は、絶対に負けていないですね。そこでは負けたくない。もちろん、パンチがあるのは分かっていますし、スピードがあって、ボクシングの幅も広い。でも、相手のボクシングを崩すための集中力では、負けたくないです。あとは、やってみないと分からないですね。

■一つひとつのパラメーターだけで測れないのが、ボクシングの面白いところです。
飯村 パラメーターは、戦う前の指標としてはいいですが、試合の時は参考にならないと思っています。そう思ってやらないとダメですし。相手が特化しているものを、どう削っていくか、生かさせないか。心のコンディションが大事になってくるので、そこは絶対に最高の状態に持っていきたい。これは、リスペクトを持って言っています。

■リスペクトとは、何でしょうか?
飯村 9割、オラスクアガ選手が倒して勝つと言われている。その期待やプレッシャーで、パフォーマンスが落ちるかもしれない中で戦っている。全ての世界チャンピオンがすごいと思います。だからこそ、チャンピオンの心の歯車を狂わせたい。

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