[公開練習]2025.12.20
井岡一翔の挑戦。バンタム級戦線へ
サラストレーナーと動作確認
大晦日にバンタム級転級初戦のリングに上がる井岡一翔(36=志成)が20日、都内の志成ジムで練習を公開した。
日本人初の世界5階級制覇に向けた重要な一戦となるWBA(世界ボクシング協会)世界挑戦者決定戦。類まれな技術力と洞察力、そして試合中の修正力によって、“仙人の領域”に達した現役レジェンドは、36戦31勝(16KO)4敗1分と、キャリアを通じて一度もKO負けを喫していない。
一方、井岡が対戦する同級11位のマイケル・オールドスゴイティ(24=ベネズエラ)は、16戦15勝(14KO)1敗、KO率87.5%を誇る12歳年下の活きのいい伸び盛りの若武者だ。階級を上げることで、パンチのパワーやフィジカルの強さでは不利も想定される中、井岡はこれまで積み重ねてきた技術と経験で勝負に臨む。
今月17日には、堤聖也(29=角海老宝石)がノニト・ドネア(43=比/米)に競り勝ち、王座防衛に成功。さらにWBCでは、井上拓真(29=大橋)が那須川天心(27=帝拳)との王座決定戦を制し、チャンピオンに返り咲いた。
群雄割拠の様相を呈する世界バンタム級のトップ戦線。その只中に、井岡一翔が新たに足を踏み入れる。大晦日のリングに、視線が集まる。