刈谷で大熱戦!
自主興行のメインイベンターを任された樫谷は、地元ファンの前で、どんなパフォーマンスを見せたのかーー。
しかし6回、樫谷が落ち着きを取り戻し、ジャブと右ストレートの精度が復活。前に出続ける平井に対し、タイミングよく放った右ストレートが連続で命中し、動きが止まったところをレフェリーがストップ。劣勢から立て直した樫谷の勝負強さが光る試合となった。
樫谷は試合を振り返り、「これまで勝ってきたが、倒しきれないのが課題だった。今日は相手のダメージを見抜き、しっかり倒しきれたことが一番の収穫」と胸を張った。
試合の中盤に相手の猛攻を受けて苦しい展開となった場面については、「こちらにもダメージがあり、気持ちが弱くなる瞬間もあった。でもセコンドから『打ち勝てる』という声をもらい、気持ちを立て直して動けた」と明かしてくれた。
今後については「A級になった以上、ランカーを目指さないといけない。いつチャンスが来てもいいように気を抜かず、しっかり練習を続けたい」と力強く語った。
序盤から主導権を握り、中盤の劣勢からも見事に修正して、一瞬の隙を逃さずKO勝利を収めた樫谷。今後の活躍から目が離せない。
試合中盤に盛り返した平井だったが、樫谷の的確なパンチの前に力尽きた。
試合後、平井は「最近、すぐ脳が揺れるんです。序盤から効いていました。6ラウンド目にもらったパンチで限界が来てしまった」と悔しさをにじませた。
今後については「まずは、ディフェンスを強化したい」と、うつむきながら語った。
この日は、元WBC世界ユースSウェルター級チャンピオン・丸木凌介の引退セレモニーとエキシビションスパーリングが行われた。
丸木はヘビー級ボクサーを相手に、現役時代さながらのパワフルなパンチを次々と打ち込み、会場を大いに沸かせた。インターバル中には「一発効いた」と、こぼしながらも、観客の“凌介コール”に応えるように、最後まで手数を緩めず豪快な打撃を披露。終了後には、温かい拍手がリングを包んだ。
セレモニー後、マイクを握った丸木は「みっともないスパーリングで、ごめんなさい」と笑いを誘い、続けて「強い後輩たちが育っているので、満足して引退できます」と後輩たちへエールを送った。
最後は兄・丸木和也と共に10カウントゴングを聞き、静かにリングへ別れを告げた。