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[試合後談話]2025.9.19

東日本新人王決勝進出者が決定!

盛り上がりを見せた!
 東日本新人王準決勝が19日、後楽園ホールで開催され、全10試合で激闘が繰り広げられた。勝者は11月3日(月・祝)、同会場で行われる決勝戦に進出する。
 
 第8試合ウェルター級4回戦では、カドカ・ダルシャン(17=RK蒲田)と鴇田龍平(ひきた・りゅうへい/29=シュウ)が対戦した。
カドカ・ダルシャン(RK蒲田)がTKO勝ち!
 ネパール出身のカドカが、出入りを活かしながら、多彩な左のコンビネーションで先制攻撃。鴇田はガードをしながら右クロス、左ボディを返し応戦。初回から会場を盛り上げた。2回、カドカは回転力を活かした連打で攻め立て、3回にワンツーで効かせると、怒涛の連打でレフェリーストップに持ち込んだ。
高校生ボクサー!
 勝利したカドカは、「効いてはいないが、硬い枕で叩かれているようなパンチの硬さだった。絶対に負けたくないと思っていた。練習で磨いた右ストレートから、ここがチャンスだと仕留めにいった」と試合を振り返った。

 ネパールで生まれたカドカは、小学5年時に両親が住む日本へ移住。中学1年でダイエット目的にボクシングを始めると「ボクシングにハマった」と、中2でRK蒲田ボクシングファミリーに入門。最大100kgあった体重を落とし、昨年12月にプロテストに合格した。

 現在は、高校2年生の17歳。決勝では石井竜虎(20=渡嘉敷)と対戦する。「相手は強いけど、何としても勝つ」と拳を握った。
ジュディ・クレッグ(リングサイド)がKO勝ち!
 第10試合のミドル級4回戦は、山田悠貴(34=一力)とジュディ・クレッグ(29=リングサイド)の一戦。山田の右オーバーハンドを浴びてダウンしたクレッグだったが、左フックで倒した。2回、クレッグはジャブで山田をグラつかせると、再び左フックでフィニッシュにつなげた。ダウン応酬の激闘を制し、クレッグがKO勝利で決勝へ進んだ。
「ダウンしたが冷静だった」
 クレッグは「勝てたけど、もっと上手くならないといけない。最初にダウンしたが、立ち上がって時間をかけて回復に努めて、ディフェンスをより意識した」と冷静に振り返った。
決勝戦は佐々木革(八王子中屋)と対戦
 大学までバスケットボールを続けたクレッグだが、膝の怪我で断念。25歳で米国でボクシングを始め、アマチュアで5戦経験。その後、米軍に入隊し来日、横田基地勤務となった。かつて横田基地から日本チャンピオンとなったリングサイドフィットネスジムのリック吉村会長に紹介され、同ジムに入門。来日時97.5㎏あった体重をミドル級まで絞り込んだ。

 決勝戦では、前OPBF東洋太平洋& WBOアジアパシフィック王者の佐々木尽の弟、佐々木革(20=八王子中屋)と対戦する。「もちろん知っている。全力を尽くして勝ちにいく」と力強く語った。