西日本新人王、3賞決定!
暑さの残る秋晴れの大阪、エディオンアリーナ大阪第2競技場で14日(日)、西日本新人王決勝戦が行われ、全階級の選手が死力を尽くし、西日本新人王優勝をかけて激闘を繰り広げた。
試合後、表彰式が行われ、記者による投票で敢闘賞、技能賞、最優秀選手賞が選出された。
MVPに輝いたのは、Sバンタム級西日本新人王、市原涼選手(22=黒潮)
初回、ワンツーでバランスを崩させ、連打でたたみかけ、福本からダウンを先取、再開後の連打でレフェリーストップを呼び込み、見事な初回KOで勝利、連続KO記録を更新した。
表彰式を終えた市原が取材に応じてくれた。
「MVPを獲れて、とても嬉しい。獲れるとは思っていなかったが、獲れて本当に良かった。今日は死にものぐるいで来る相手に勝てて良かった。これでひと皮剥けたと思う。次戦も皆さんに喜んでもらえるような試合をしたい。そして、絶対に全日本を獲ります!」と弾ける笑顔で答えた。
敢闘賞に選ばれたのは、ライト級西日本新人王、守屋龍之介選手(24=KWORLD3)
開始直後から激しい打ち合いになったこの試合で、初回、曽田の右でダウンを奪われるも、続く打撃戦の中、会心の右フックでダウンを奪い返し、TKOで華麗な逆転勝利を演出、会場を大いに盛り上げた。
激闘の証を顔に残す守屋に話を聞いた。
「めっちゃヒヤヒヤした試合でした。1ラウンド目の最後にダウンして『終わった!』と思ったが、気持ちが折れず、ダウンを取り返した。次にどんな選手が来ても、KOで倒します」と満面の笑みで、次戦でのKO勝利を誓った。
技能賞に選ばれたのは、ウエルター級西日本新人王、福本永遠選手(21=真正)
連打で積極的に仕掛ける速水に対してボディで削り、速水が失速したところで見栄えの良いワンツーを決めて、右でとどめをさす、見事なTKO勝利で優勝を手にし、技能賞に選出された。
リングから降りてファンに囲まれていた福本に話を聞いてみると、開口一番、「全然練習したことが出せなかった」と苦笑い。
今後の目標を聞くと、「すぐに練習を始める。そうしないと次に進めない。全日本を獲れるように、めっちゃ頑張ります!」と笑顔が溢れた。