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[試合後談話]2025.9.5

山内涼太vs井上夕雅は最終ラウンドにドラマが!

実力者対決!
 日本フライ級2位の山内涼太(30=角海老宝石)と同級6位の井上夕雅(26=真正)が5日、後楽園ホールで開催された「KADOEBI.3&DANGAN」のメインイベント、スーパーフライ級8回戦で対戦した。

 両者とも再起戦となった一戦、再浮上したのはーー。
井上夕雅(真正)が8回TKO!
 初回、井上がテンポよくジャブを飛ばして先手を奪うが、2~3回は山内がプレスをかけて力強い攻撃でポイントを連取。4回、井上はダイナミックな左フックを叩きつけると、5回以降はメリハリをつけた攻撃で攻勢。激しい打撃戦を繰り広げる中、井上が徐々に上回った。8回、ギアを上げた井上がスパート! ダメージの深さを考慮したレフェリーが試合をストップした。
「この勝利は大きい」
 激戦を制した井上は、「この試合で負けたら辞めるつもりで覚悟を持って戦った。序盤、効かされたが、あえて打たせて疲れさせた上で、後半ボディで削っていくつもりだった。ここ1~2年は自信をなくしていたが、この勝利は大きい。やっとプロボクサーになれた感覚」と、大粒の汗を拭いながら笑顔を見せた。
試合後、拳四朗(BMB)が祝福
 前WBA・WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(33=BMB)のスパーリングパートナーとして腕を磨いており、拳四朗の7月の試合前にも実践練習を行った。井上は「山内選手のパンチは強かったが、いつも拳四朗さんにボコボコにされているので耐えることができた。拳四朗さんのおかげで勝つことができた」と語った。

拳四朗のスパーリングパートナーとして腕を磨いた

 この日、リングサイドで観戦した拳四朗は「初回から良いペースだった。最後に倒し切って良い練習をしたのが結果につながってうれしい。(他人の)試合を見てウルっときたのは初めてかもしれない」と、スパーリングパートナーの勝利を喜んだ。

 日本ランキングで上位進出が濃厚な井上は、「上には上がいるので、もっと頑張っていく」と、さらなる精進を誓った。
山内の取材は行われず
 一方、連敗を喫した山内は、ダメージが深く大事を取って病院で検査を受けるため、JBC(日本ボクシングコミッション)の指示により、取材対応は無しとなった。意識ははっきりとしている。
採点表