[一夜明け取材]2025.8.13
日本フライ級新チャンピオン野上翔があの選手との対戦を熱望!
日本フライ級新チャンピオン
日本フライ級新チャンピオンの野上翔(25=RK蒲田)が13日、電話取材に応じ前日の激戦を振り返った。野上は昨日(12日)、後楽園ホールで永田丈晶(27=協栄)に挑戦し、判定勝ちで6戦目で初戴冠した。
フライ級に現れた若き王者は、「試合後、リング上で言い忘れていたことがある」と語った。
フライ級に現れた若き王者は、「試合後、リング上で言い忘れていたことがある」と語った。
「飯村樹輝弥選手(角海老宝石)と戦いたい」
「アマチュア時代に一度対戦し、敗れた相手へのリベンジがしたい」。具体的な相手として、OPBF東洋太平洋フライ級王者の飯村樹輝弥(27=角海老宝石)の名を挙げた。
関東大学リーグ戦で対戦し、「あの時は勝ったと思ったし、その時からプロの8オンスのグローブだったら、効かせられると思った」と話し、次のステップとしてアジアのベルト獲得を強く意識した。
関東大学リーグ戦で対戦し、「あの時は勝ったと思ったし、その時からプロの8オンスのグローブだったら、効かせられると思った」と話し、次のステップとしてアジアのベルト獲得を強く意識した。
「世界への切符を手にした」
野上は、「永田選手に勝てたことが、大きな意味を持つ」と述べ、今後の展望を示した。「ベルト獲得だけではなく、次のステージに進むチャンスを掴めた。世界への切符を手にした」と自信を深めた。
「6Rにポイントを取ったのが大きかった」
初回から得意とする中間距離での攻防でペースを握った。前半終了時の公開採点で、「最初のジャッジが48-47とアナウンスされて『この戦い方で1ポイント差しか開いていないの?』と焦った。しかし、3人目のジャッジが50-45だったので自信を持った。6ラウンド目は絶対にポイントを取って、そこから逃げ切ろうと思った」と作戦を明かした。
しかし、7ラウンドに落とし穴が待っていた。「良いペースで進み『圧倒したな』と思った時に気が緩んでしまった」。永田の左ストレートを浴びて腰を落としてしまい、ピンチに陥った。「7ラウンドはポイントを取られたので、このラウンドは捨てて、休むことを選択した。富岡戦(富岡浩介=RE:BOOT)でも同じような場面があったが、あの時のようなパニックにはならなかった」と冷静さを保った。
しかし、7ラウンドに落とし穴が待っていた。「良いペースで進み『圧倒したな』と思った時に気が緩んでしまった」。永田の左ストレートを浴びて腰を落としてしまい、ピンチに陥った。「7ラウンドはポイントを取られたので、このラウンドは捨てて、休むことを選択した。富岡戦(富岡浩介=RE:BOOT)でも同じような場面があったが、あの時のようなパニックにはならなかった」と冷静さを保った。
「フライ級はベストな階級」
フライ級では、体格が大きく試合前は減量面での心配を口にしていたが、バッチリと仕上げた。「計量の前日にリミットに到達し、完璧な仕上がりだった。フライ級は久しぶりだったが、危機感を持って早めに落としたのが良かった。2日前もパンチがキレていたので、この階級が合っているのかもしれない」と語った。
フライ級に現れた新星!
白を基調としたコスチュームにも注目が集まった。「派手な衣装を作りたかったので、会長(柳光和博会長)が現役時代に衣装を作った方を紹介してもらった。『翔』の名前をモチーフに、羽ばたくイメージでデザインしてもらった」。
「前日計量で『鳥のようにリングを飛び回って勝ちます』と話したが、その通りに戦うことができた」と語った野上。高いスキルと冷静な戦術が目を惹いた。今後のボクシング界に新風を巻き起こす可能性を秘めたフライ級の新星から目が離せない。
「前日計量で『鳥のようにリングを飛び回って勝ちます』と話したが、その通りに戦うことができた」と語った野上。高いスキルと冷静な戦術が目を惹いた。今後のボクシング界に新風を巻き起こす可能性を秘めたフライ級の新星から目が離せない。