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[試合後会見]2025.8.3

井上彪vs谷口将隆! ライトフライ級2冠決定戦は衝撃のKO決着!

大阪でLフライ級2冠戦
 OPBF東洋太平洋&日本ライトフライ級王座決定戦が3日、大阪市立住吉区民センターで開催された「コスメフェリーチェ株式会社 presents You will be the Champion 23」で行われ、同級1位の井上彪(26=六島)と同級2位の谷口将隆(31=ワタナベ)がチャンピオンの座を争った。

 WBA王者の高見亨介(22=帝拳)が日本王座、IBF王者のタノンサックシムシー(25=タイ/グリーンツダ)がOPBF王座を返上したタイトル。2本のベルトを同時に獲得したのはーー?
谷口将隆(ワタナベ)が豪快KO!
 中間距離でし烈なペース争いを繰り広げる中、サウスポー谷口がワンツーで井上の腰を沈めさせて先制。2回、谷口がサイドに回り込んで、緩急をつけたコンビネーションで攻めれば、井上もリターンの右ショートで応戦。白熱の攻防が続いた。4ラウンド終了時の公開採点は、39-37×1、38-38×2で谷口がリード。5回、谷口の左カウンターが火を噴き痛烈なダウンを演出。立ち上がろうとした井上だが、足元がふらつくとレフェリーは試合をストップした。
「やっと大阪でのタイトル戦で勝てた」
 試合後、控室に戻ってきた谷口は、「後楽園ホールでやっていたら月間MVPでしたね!」と満面の笑みを浮かべた。「ジャブが長いなと思ったが、嫌なパンチではなかった。4ラウンドにボディを嫌がっていたので、それを伏線にしてハンドルを切るような左。これは立ちあがってこないだろうなと思った」と会心の一撃を振り返り、「これまで大阪で3度タイトルマッチをして一度も勝てていなかったが、ついに勝てて本当にうれしい」と声を弾ませた。

 この試合に向けて高見とのスパーリングが実を結び、自信につながった様子だった。
世界2階級制覇へ!
 コンビを組む小口忠寛トレーナーが「ポイントを取り切ることがテーマだったが、一皮むけたね」と評価し、渡辺均会長は、「ライトフライ級でも十分、世界に通用する力を見せてくれた」と述べた。

 谷口は「上手いだけのボクサーじゃなく、強さも見せていきたい。京口が成し遂げたように、自分も世界2階級制覇の景色が見たい」と語り、今年7月に現役引退を発表し、サブセコンドとしてサポートした京口紘人氏をチラッと見て微笑んだ。
「何をもらったか覚えていない」
 一方、悔しい敗戦となった井上は「何をもらって倒れたか覚えていない。しっかりと準備して試合に臨んだが、それが出せたかどうか…」と無念さをにじませた。
採点表