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[試合後談話]2025.7.20

刈谷で衝撃の決着

安西蓮(名古屋大橋)の復帰戦
 元日本ユースバンタム級チャンピオンの安西蓮(24=名古屋大橋)と柿元蓮(28=ワタナベ)が20日、刈谷市あいおいホールで開催された「株式会社サンコーpresents KNOCK OUT BOXING vol.12×GREEN Dream vol.23」のメインイベント、フェザー級8回戦で対戦した。

 階級を上げて約1年8ヶ月ぶりにリングに上がる安西と、前戦ランカー挑戦失敗からの再起戦に臨む柿元の試合は、どんな結末を迎えたのかーー。
ドンピシャのカウンター!
   試合は、序盤から長いリーチで右ストレートを狙う安西のペースで進んだ。途中、柿元もワンツーを狙うが、ガードに阻まれ空発に終わる。その後も、安西が遠い距離から右ストレートを度々ヒットさせ、試合が動いたのは3ラウンド序盤。安西の右ストレートがカウンターとなり、ドンピシャのタイミングでクリーンヒット。ダウンを奪う。なんとか立ち上がった柿元だったが追撃に遭い、パンチをまとめて貰ったところで、レフェリーが試合を止めた。安西は、約1年8ヶ月ぶりの試合をKO勝利で飾った。
勝てて良かった
   無傷で試合終えた安西は控室で記者に対し「相手はタフで、ストレートも綺麗に打つ選手だから警戒していた。階級を上げたことも不安だった。その中で、自分のパンチを入れて倒せて良かった」とホッとした表情で試合を振り返った。

   続けて安西は「試合をしていない期間も応援してくれていた人がいたから、ボクシングを続けてこれた。その応援に結果で返したいと強く思っていた。勝てて良かった」と応援団に感謝の気持ちを表した。
サポートのおかげでやってこれた
   ブランク中の話になると安西は「練習はしていた。調子が悪い時もあったが、会長をはじめサポートをしてくれる人がいたから、ここまでやってこれたと思う」と感謝の気持ちを伝えた。

   階級を上げたことについては「フェザー級は、今までと全然違う感じがした。まだまだ強くなれると思う。階級を上げるためにフィジカルトレーニングも取り入れて体を強化した」と明かしてくれた。
次も同じような勝ち方を
   今後について安西は「日本チャンピオンを目指すが、次の試合のことしか考えられない。次も今日のような勝ち方をしたい」と締めくくった。
 
柿元蓮(ワタナベ)
   一方、敗れた柿元は「倒した試合以外で、最後まで行かなかったのは今回が初めて。何かを出す前に終わってしまった。この試合のオファーが来た時は、1年8ヶ月ぶりの試合で自分が選ばれたというのは舐められてるなと思った。負けたことは悔しくてしょうがない」とうつむき「相手はジャブがすごくうまい選手。そこを警戒してた。対応できるなと思った時に、右を貰ってしまって焦ってしまった」と反省の弁を述べた。

   今後については「負けも重ねすぎてるし、普通だったらやめると思うが、こんなダサい辞め方はしたくない。辞めないで自分の納得できるところまでやりたい」と前を向いた。