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[試合後談話]2025.6.30

叩き上げボクサーが奮闘! スーパーバンタム級の熱き戦い!

熱戦を制したのは?
 日本スーパーバンタム級9位の高橋利之(25=KG大和)と鳥井士恩(とりい・しおん/24=角海老宝石)が30日、後楽園ホールで開催された「WLD vol.2」スーパーバンタム級8回戦で激突した。

 勝ってタイトルをアピールしたい高橋とランカー初挑戦の鳥井が、火花散る熱戦を繰り広げた。
鳥井士恩(角海老宝石)が日本ランカーを撃破!
 闘志あふれるファイトスタイルが持ち味の鳥井だが、この日は戦術の幅を広げ、ストレートを上下に打ち分けるなど、試合巧者ぶりを発揮。左ボディで高橋の動きを止めて、試合を優位に進めた。冷静さを保ちつつ攻め急がず、勝利のゴールテープを切った。
「倒したい気持ちを抑えながら戦った」
 日本ランカーを撃破した鳥井は、「試合が決まってからの、この数ヶ月間、緊張感のある毎日を過ごしてきたが、勝ててホッとしている」と静かに笑みを浮かべた。

新スタイルに手応え

 前戦から竹内真志トレーナー(29)と新たにタッグを組み、ミドルレンジでも戦えるスタイルに取り組んできたことが、大きな成果となった。鳥井は「倒したい気持ちもあったが、そこは気持ちを抑えながら戦ったことに手応えを感じている」と新たな自信を示した。
竹内真志トレーナーと頂点を目指す
 竹内トレーナーも試合を振り返り、「相手のジャブとリターンの左フックに注意しながら、右ボディストレートでつなげていく戦術を徹底して指導した。前に出すぎず、距離をコントロールすることを意識させた」と語り、鳥井のパフォーマンスに納得の表情を見せた。
鳥井士恩(とりい・しおん)に注目!
 日本ランキング入りをほぼ確実とし、次なる目標として日本王座獲得を掲げている。「まずは日本王座を狙いたい。それに向けてさらに精進を積んでいく」と意気込みを示した。

 アマチュア経験なしのプロ叩き上げの鳥井が、群雄割拠のスーパーバンタム級で存在感を示していく!