[試合後会見]2025.6.26
黒木優子と鈴木なな子の意地がぶつかり合った!
注目の女子世界戦!
WBA(世界ボクシング協会)女子世界ミニマム級タイトルマッチが26日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル138」のメインイベントで行われ、王者の黒木優子(34=真正)と同級4位の鈴木なな子(25=横浜光)が熱い戦いを繰り広げた。
長きにわたり日本女子ボクシング界を牽引してきた黒木がチャンピオンの力を示したのか? それとも世界初挑戦の鈴木が新たなヒロインになったのか? 注目の一戦のゴングが鳴り響いた!
長きにわたり日本女子ボクシング界を牽引してきた黒木がチャンピオンの力を示したのか? それとも世界初挑戦の鈴木が新たなヒロインになったのか? 注目の一戦のゴングが鳴り響いた!
黒木優子(真正)が初防衛に成功!
初回、サウスポー黒木が左ストレートで先手を奪ったが、2~3回は鈴木は前の手で揺さぶりをかけながら、リズム感のある攻撃で挽回。それならばと黒木は中盤、左ストレートを上下に散らして、試合巧者ぶりを発揮。7回には左ストレートで、ガクッと鈴木の腰を沈めさせた。終盤、前に出てくる鈴木に対し、黒木は足を使いながら左を巧みに当ててコントロールした。
「心に余裕をもって戦えた」
満面の笑みを浮かべながら控え室に戻った黒木は、冷静に試合を振り返った。
「相手の出方に応じてスタイルを変えると決めていたが、足を使うボクシングをしてきたので、私も距離を取りたかったが、分が悪く、4回まではポイントを取られていたと思う。もっとがむしゃらに来ると思っていたけれど、予想以上にしっかりとボクシングをしてきた。左を出した後に3発くらい返してきたので、ウィービングしてポジションを変えた。左ストレートに合わせてきたので、ジャブに切り替えた」
経験豊富な円熟期のボクサーらしく、状況を冷静に判断し、柔軟に対応した。
「KOを狙いたい気持ちはあるけれど、無理にいって体力を消耗するよりも、的確に打つことを優先した。心に余裕を持って試合ができたと思う」
TEAMで掴んだ勝利!
インターバル中に笑顔を見せる場面もあったが、それはセコンドに入った山下正人会長の声かけによるものだった。
「練習のときは“鬼”だけど、試合中は流石だなと思いました」と、チームへの感謝を語った。硬さがほぐれて、リラックスして戦えたという。
この日のセミファイナルでTKO勝ちした和田まどか(DANGAN)が「挑戦したい」と発言したことを聞くと、「誰とでも戦いますよ」と即答。一方、山下会長は「12月にWBOのチャンピオンとの統一戦をドイツで、という話もある」と明かした。
「打ち終わりの見栄えが悪かった」
一方、最後まで食い下がるも敗れた鈴木は、控室に戻ると悔し涙を流したが、落ち着いた後にしっかりと取材に応じた。開口一番、「ボクシングは難しいですね」とポツリと漏らし、「練習してきたことは出せたが、相手の方が上手だった。ラウンドを重ねるごとに左をもらってしまい、経験の差を感じた。」と気丈に振り返った。
「経験の差を感じた」
続けて「メインイベントも初めてで楽しかったが、結果がついてこなかったのが悔しい」と唇を噛み締めた。
ここから立ち上がる
世界初挑戦は実らなかったが、決して気持ちは折れていない。「少し休んでやり直したい」と巻き返しを誓った。
横浜光ジムの石井一太郎会長は「前半は五分五分だったが、中盤からボディに散らされて、なかなかいけなかったね」と振り返ると、「これからに期待したい」と鈴木の成長に期待を寄せた。
「経験の差を感じた」
続けて「メインイベントも初めてで楽しかったが、結果がついてこなかったのが悔しい」と唇を噛み締めた。
ここから立ち上がる
世界初挑戦は実らなかったが、決して気持ちは折れていない。「少し休んでやり直したい」と巻き返しを誓った。
横浜光ジムの石井一太郎会長は「前半は五分五分だったが、中盤からボディに散らされて、なかなかいけなかったね」と振り返ると、「これからに期待したい」と鈴木の成長に期待を寄せた。
採点表