[試合後談話]2025.5.24
テンポの速い試合を制したのはレオか亀田和毅か?
IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級タイトルマッチが24日、インテックス大阪で行われ、チャンピオンのアンジェロ・レオ(31=米国)と亀田和毅(33=TMK)が拳を交えた。
一進一退の攻防戦
中間距離からのボディとストレートの交換が続いたテンポの速い、いい試合だったが、ジャッジは序盤のレオの動きを評価していた。採点2-0(115-113,116-112,114-114)で、チャンピオンが王座防衛に成功した。
試合後、リング上でレオは「試合が終わった瞬間、勝ったと確信しました。亀田は沢山パンチを打ってきた。速くてパワーもあった。また日本で戦いたい」と、王座防衛を喜んだ。
前半様子を見過ぎだことを悔やんだ。
試合後、チャンピオンよりも先にプレスルームに顔を見せた亀田和毅は、「やり切った」と、切り出したが、「前半、(様子を)見過ぎた。パワーがあるんかなと、頭に入れすぎた」と、警戒心を強め過ぎたことを悔やんだ。それでも、「中盤から後半は、取れてた。チャンピオンもジャブをついてきたんで、前で潰した方がいいかなと思っていった。1〜4回をもったいないことをした。これが世界の壁なんかもしれない。でも、フェザー級でボロボロにされたわけでもない」と、述べた。
採点表
今後に関して、「負けはしゃあない。出し切ったんで。世界のフェザー級で一番強い選手相手に、あと一歩まできたので、自信になった。紙一重なんで、工夫でいける。チームと話して決める。フェザー級でボコボコにされてるわけでもない。レオの方が疲れてた。交渉がうまくいけば」と、しながらも、現役続行には前向きな姿勢を示した。
アンジェロ・レオ(米国)
試合後会見でレオは、スコアについて、「接戦だと思ったが、勝ったと思った」と、勝ちを確信したことを伝え、中盤の動きに関しては、「普段の試合でも、中盤は様子を見ている」と、ペースダウンに見えた場面を振り返った。
観客数3100人
亀田の戦い方については「メキシカンスタイルで、向かって来ると思ったが、対策(を立てたボクシング)できた。いいパンチはあったが、効いたパンチはない。ボディの音は大きかったが、効きはしなかった」と、振り返った。フェザー級は日本でも注目を集めている階級とあって、「IBFの世界チャンピオンは脚光を浴びているのはわかっていた。まずは休んで、今後はチームに従う。ホームで防衛戦をしたい。全部のタイトルを取りたい」と、抱負を述べ、井上尚弥(32=大橋)とのマッチアップに関しては、「来年でも、タイミングが合えばいつでも。もちろん、(亀田和毅)とのリマッチでもいいよ」と、笑顔で答えた。