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[試合後談話]2025.5.24

タドゥランと銀次朗のダイレクトリマッチ! 最終決着。

タドゥランの左ストレート

 IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級タイトルマッチが24日、インテックス大阪で行われ、チャンピオンの ペドロ・タドゥラン(28=比)と前チャンピオンの重岡銀次朗(25=ワタナベ)が約10ヶ月ぶりに再戦した。

銀次朗も手数を増やした

 注目のサウスポー対決は、踏み込んで左ストレートを繰り返したタドゥランに対して、左右のボディを叩きながら距離をとってサークリングした銀次朗だが、カウンターを合わせても捉えきれず。最終回の最後まで、淡々と続いたヒットアンドアウェイの我慢比べは、ダウンには繋がらず。ジャッジは2-1でタドゥランが王座防衛に成功した。

サウスポー対決!

 試合後、意識が朦朧とした銀次朗は、担架でリングから運ばれると、大事をとって、病院に緊急搬送された。

 救急車に乗り込むため、小走りで移動中に取材に応じた渡辺均会長は、「ポイントはジャッジの見方だからね。銀次朗のやろうとしたことはできてた」と、試合を振り返った。

激闘を制したのはタドゥラン
 試合後のリング上でタドゥランは、「6回に効かされたので勝てるかな、と思ったが、最終回が終わって、勝ったと思った」と、ダイレクトリマッチに手応えを感じた様子で、「またいつか、日本で強い選手と戦いたい」と、抱負を語った。
And still Champion
 ダイレクトリマッチで対峙した銀次朗に関して、「前回とは違う戦い方をしてくると思っていたので、対策をしてきた。今日はアウトボクシングをしてきた。銀次朗は、リングを大きく回りながら、ディフェンスから試合を組み立てて、KOを狙ってきてたので、ずっと追いかけることになって、手こずった。緊張感はあったが、怖さはなかった」と、試合を振り返った。

 それでも、銀次朗の左ボディは、効いたようで、「4回ぐらいボディを打たれて効いたが、最終回には回復していた」と、試合の中盤には苦戦する場面があったことを明かした。

ペドロ・タドゥラン(比)