[試合後談話]2025.5.11
堤駿斗が世界を感じさせた!
堤駿斗(志成)
WBA(世界ボクシング協会)スーパーフェザー級4位の堤駿斗(25=志成)が11日、東京・大田区総合体育館で開催されたLife Time Boxing Fights 27のセミファイナルで、同級15位のハイメ・アルボルダ(30=パナマ)と、133LB(約60.3㎏)契約10回戦を行った。
堤駿斗が魅せた!
WBA世界スーパーフェザー級4位の堤が、世界同級15位のアルボルタと対戦した。堤がガードを固めながら左ボディを突き刺し、先手を奪うと、ワンツーを好打。2回、至近距離でのパンチの応酬。堤は巧みにブロックすると右ストレート、左ボディで着実にダメージを与えた。3回、偶然のバッティングでアルボルタは左目上をカット。アルボルタは左右フックを振りまわすが、堤は冷静に対応すると、返しの左フックでダウンをゲット。再開後、堤はチャンスを逃さず、連打でレフェリーストップに持ち込んだ。世界ランカー対決を制した堤が、世界に向けて大きくアピールした。
右ストレートが炸裂
試合後、囲み会見に応じた堤は、疲れを見せないリラックスした表情で試合を振り返り、「硬かった。もっとテクニックで崩さないといけないが、強パンチで崩してしまった。相手のパンチは重く気は抜けなかったが、決めにいったところで相打ちをもらうのが課題」と、快勝ながらも反省の弁が口をついた。
WBA世界15位のハイメ・アルボルダに勝利。
試合を決めたシーンについては「相手の気持ちが弱くなったところで畳み掛けた。右ストレート磨いてきて効かせることができた。もともと左フックは得意だったから、自然と出たパンチでダウンを取れた」と、振り返った。
3回2分39秒TKO勝利
今後については「(WBA世界王者のレイモント)ローチ戦に向けて、武器は見せれた。客観的に見て、テクニックもパワーも自分が勝っていると思う。50%の勝率を90%に持っていくために日々精進。相手が強ければ、更に自分の引き出しを開けるのが楽しみ」と自信を滲ませ話すと、「The RINGとスポンサー契約を結んだことで、日本だけじゃなく海外での試合も視野に入る。ディフェンス、オフェンスの集中力と精度を上げる。日々の反省と修正を重ねていく」と、世界挑戦に向けてギアを上げた。
堤駿斗(志成)に注目!
先日、ニューヨークのタイムズスクエアでプロデビューを果たした弟の麗斗(志成)に「世界チャンピオンとしての兄を見せられる」と、意気込みを力強く語り、この日の取材を終えた。