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[試合後会見]2025.3.31

ウェルター級に転級した井上浩樹が魅せた!

井上浩樹(大橋)の再起戦
 前WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者で、OPBF東洋太平洋ウェルター級4位の井上浩樹(32=大橋)が31日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル132」のメインイベントで、ミハイル・レスニコフ(29=ロシア)と対戦した。

 井上にとって昨年2月以来の再起戦であり、ウェルター級リミットを少し上回る67.0kg契約戦のリングに上がった。
3回KO!
 見事なKOシーンだった。初回、レスニコフの独特のタイミングからの右ストレートに対して、手数が少なかったサウスポー井上だが、2回に左ボディストレートを当てると、3回に左ボディアッパーを突き刺し、ダウンをゲット。レスニコフはキャンバスを這いつくばりながら、10カウントを聞いた。
「手首までのめり込むような手応えを感じた」
 約1年1ヶ月ぶりの復活を遂げた井上は、「相手のスピードが遅れる中で、右ストレートから左がくるかもしれないと警戒しすぎてしまった」と反省の弁を述べた。しかし、「ボディは狙っていた。ダウンを奪ったパンチは、手首までのめり込むような手応えがあった」と、フィニッシュブローに満足した表情を見せた。
ウェルター級で頂点を目指す!
 減量苦からスーパーライト級からウェルター級に転級したことで、井上のパフォーマンスが格段に向上した。「練習も試合も楽しい。ボクシングって最高ですね」と嬉しそうに語り、ウェルター級の試合で使用される10オンス(283.4g)のグローブについても、「しっかりとブロックでき、パンチも乗る」と前向きだった。
ラスベガスで試合をする井上尚弥にバトンを渡した!
 大橋秀行会長は「1~2ラウンドを見た限り、今日は僅差の判定勝ちもあると思っていたが、入り際のボディが良かった」と合格点を与えた。

 5月4日(日本時間5日)、米国ラスベガスで防衛戦に臨む、いとこであり、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)のサポートを務めることにも触れ、「バトンを渡すと言ったら恐れ多いが、バトンを渡すことができた。今後はしっかりとサポートしていきたい」と語った。
「急所に入ってしまった」
 一方、レスニコフは「彼が何を狙っているかわかっていたが、タイミングよく急所に入ってしまった。最後の左ボディは見えなかった」と悔しさを滲ませた。