[試合後会見]2025.3.30
ジェルサエムと重岡優大が1年ぶりに再戦!
緊張感あふれる攻防
WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級タイトルマッチが30日、愛知県国際展示場ホールAで開催された「3150×LUSHBOMU vol.5」のメインイベントで行われ、王者のメルビン・ジェルサエム(31=比)と挑戦者で同級1位の重岡優大(27=ワタナベ)が再戦した。
リベンジに闘志を燃やす重岡と、返り討ちに自信を示すジェルサエムが激突した。
リベンジに闘志を燃やす重岡と、返り討ちに自信を示すジェルサエムが激突した。
ジェルサエム(比)がV2達成!
初回から緊張感あふれる攻防を繰り広げる中、ジェルサエムはノーモーションの右ストレートを好打し、ポイントを連取。サウスポー重岡はリターンの左フックで対抗したが、ジェルサエムが右を上手く使い分けながらペースを維持。4、8ラウンドの公開採点でリードされた重岡は猛追したが、ジェルサエムもスタミナを切らすことなく攻め切った。
3ラウンドに右目を痛めた
試合後、控室に戻ってきた重岡は「俺が弱かった。完敗」とポツリと漏らした。「1~2ラウンドは良いスタートが切れたが、3回にもらった右ストレートの破壊力がすごくて、右目がずっと二重になってしまい、相手がどこにいるのか、わからなくなってしまった。最後まで諦めずに戦ったのが唯一の成長」と、痛めた右目を氷のうで押さえながら声を絞り出した。
Lフライ級転向も
「どうせ引退はしないと思うが、前回より悔しい気持ちにならないのが悔しい。なんだろうな、この感じ。やることをやってきたからかな」と語った。今後はライトフライ級に上げる可能性にも言及した。
Lフライ級転向も
「どうせ引退はしないと思うが、前回より悔しい気持ちにならないのが悔しい。なんだろうな、この感じ。やることをやってきたからかな」と語った。今後はライトフライ級に上げる可能性にも言及した。
「第二のホームで勝ててうれしい」
一方、返り討ちを果たしたジェルサエムは、「彼(重岡)が右ストレートを警戒しているのはわかっていた。ボディ攻撃も想定していたので、耐えることができた。今回はダウンは奪えなかったが、ペースは支配していたと思う。第2のホーム(愛知)で勝つことができて本当にうれしい」と笑顔が弾けた。
オスカー・コラーゾ(米)との統一戦を希望
今後の目標を聞かれると、「コラーゾにリベンジがしたい」と、2023年5月に敗れた現WBA(世界ボクシング協会)・WBO(世界ボクシング機構)統一王者のオスカー・コラーゾ(28=米)との3団体王座統一戦を希望した。
オスカー・コラーゾ(米)との統一戦を希望
今後の目標を聞かれると、「コラーゾにリベンジがしたい」と、2023年5月に敗れた現WBA(世界ボクシング協会)・WBO(世界ボクシング機構)統一王者のオスカー・コラーゾ(28=米)との3団体王座統一戦を希望した。
内山高志氏と佐野遥渉(LUSH)が観戦
解説を務めた元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏は「対策はしていたが、ストレートを気にするあまり、手数が減ってしまい、ポイントを奪うことができなかった。ジェルサエム選手は細かいパンチが増えて、さらに強くなっていた。一度戦ったことで、優大の動きに慣れてしまったようにも感じた。優大は、まだまだ世界チャンピオンになれる器なので、頑張ってほしい」と語った。
この試合を観戦したWBC世界ユース・スーパーフライ級王者の佐野遥渉(22=LUSH)は、「とにかく、メルビン選手の見えない右ストレートにびっくりしました。重岡選手もメルビン選手のパンチにしっかりと反応し、カウンターを打ち込んでいて、最後まで倒しにいく気持ちが、とてもかっこよかったです。メルビン選手もパンチ力、ノーモーションの右、試合運びの上手さ、どれを取っても強い選手だなと感じた」とコメントを寄せた。
この試合を観戦したWBC世界ユース・スーパーフライ級王者の佐野遥渉(22=LUSH)は、「とにかく、メルビン選手の見えない右ストレートにびっくりしました。重岡選手もメルビン選手のパンチにしっかりと反応し、カウンターを打ち込んでいて、最後まで倒しにいく気持ちが、とてもかっこよかったです。メルビン選手もパンチ力、ノーモーションの右、試合運びの上手さ、どれを取っても強い選手だなと感じた」とコメントを寄せた。
採点表