[試合後会見]2025.3.29
矢吹正道! フライ級で新たな挑戦!
チャンピオン対決!
IBF(国際ボクシング連盟)フライ級タイトルマッチ、王者のアンヘル・アヤラ・ラジザバル(24=メキシコ)対挑戦者でIBF世界ライトフライ級王者の矢吹正道(32=LUSH緑)の一戦が29日、愛知県国際展示場ホールAで開催された「3150×LUSHBOMU vol.4」のメインイベントで行われた。
フライ級転向初戦で世界チャンピオンに挑んだ矢吹と、メキシコ人の誇りを懸けて乗り込んできたアヤラが真っ向から激突! 試合は初回から大きく動いた!
フライ級転向初戦で世界チャンピオンに挑んだ矢吹と、メキシコ人の誇りを懸けて乗り込んできたアヤラが真っ向から激突! 試合は初回から大きく動いた!
世界2階級制覇を達成!
全勝の世界王者アヤラに、2階級制覇を目指す矢吹が挑んだIBF世界フライ級タイトルマッチ。初回からジャブが光った矢吹が、終了間際に左フックでダウンを先制。さらに2回にも右ショートを合わせてダウンを奪う、絶好のスタートを切った。試合の潮目が変わったのは3回。偶然のバッティングによりアヤラは額、矢吹は右目下をカット。互いに傷を軽視出来ない神経戦へもつれ込んだ。矢吹は要所でジャブでペースを握ると、ポイントを冷静にピックアップ。対するアヤラも逆転を狙って右を振るう、ヒリヒリとしたラウンドが続いた。迎えた最終回、矢吹が右カウンターを打ち抜き、3度目のダウンを奪う。なんとか立ち上がったアヤラだったが、ダメージは甚大。連打をもらった所で、レフェリーが試合を止めた。矢吹が圧巻の試合で、2階級制覇を成し遂げた。
「勝ったことがすべて」
右目下の傷の治療を終えて囲み取材に応じた矢吹は、「(偶然のバッティングで)右目の下をカットしたが、ワセリンと汗で目が曇ってしまい、やりにくかった。少し弱気になってしまい、『俺ってメンタルが弱いなぁ』と思いながら戦った。アヤラ選手はダウンを奪っても、効いている素振りを見せず前に出てきて、気持ちの強さを感じた。最後のラウンドは、しっかりと攻めた。倒したカウンターは自然と出た。勝つか負けるかで、すべてが変わる。勝ったことがすべて」と冷静に激闘を振り返った。
「カウンターは自然と出た」
矢吹をサポートしているタキザワジムの滝澤卓会長は、「本人はメンタルが弱いと言っているが、セコンドの指示を冷静に聞いて、指示通りに動けていた。それは、メンタルが強くないとできないこと」と語った。
「カウンターは自然と出た」
矢吹をサポートしているタキザワジムの滝澤卓会長は、「本人はメンタルが弱いと言っているが、セコンドの指示を冷静に聞いて、指示通りに動けていた。それは、メンタルが強くないとできないこと」と語った。
弟(力石政法)に最高のバトンをつなげた!
IBFのベルトを2本同時に保持した矢吹だが、ライトフライ級のタイトルは返上する方向で、次戦はIBF世界フライ級1位のフェリックス・アルバラード(36=ニカラグア)との指名戦が濃厚だ。
ライトフライ級王座は返上の方向
矢吹は「次は指名戦。皆が見たい試合は、その後になる。拳四朗選手(WBA・WBC世界フライ級統一王者)は上のステップに行くようなので、オラスクアガ選手とやりたい」と、WBO王者のアンソニー・オラスクアガ(25=米)との統一戦を希望した。
次戦はフライ級の指名戦
弟で5月28日(水)に世界初挑戦するIBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30=大橋)との兄弟同時世界王者に近づいた。矢吹は「(力石は)むちゃくちゃ強い選手と戦うが、良いバトンを送ることができた」とエールを送った。
ライトフライ級王座は返上の方向
矢吹は「次は指名戦。皆が見たい試合は、その後になる。拳四朗選手(WBA・WBC世界フライ級統一王者)は上のステップに行くようなので、オラスクアガ選手とやりたい」と、WBO王者のアンソニー・オラスクアガ(25=米)との統一戦を希望した。
次戦はフライ級の指名戦
弟で5月28日(水)に世界初挑戦するIBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30=大橋)との兄弟同時世界王者に近づいた。矢吹は「(力石は)むちゃくちゃ強い選手と戦うが、良いバトンを送ることができた」とエールを送った。
「最初のダウンでプランが狂った」
一方、最後までチャンピオンのプライドを見せたアヤラは、「初回にダウンしたことで、すべての計画が狂ってしまった。最後まで頑張ったが、距離が遠くてなかなか捕まえることができなかった。矢吹は経験が豊富で、打ち合いに誘っても応じず、上手く捌かれてしまった。ラウンドが進むにつれて、厳しい展開になっているのはわかっていたが、負けるつもりはなく、前に出る自分のボクシングを貫いた」と気丈に振り返ると、「ストップは少し早いので、チャンスがあるなら、また矢吹と戦いたい」とリベンジを誓った。
採点表