ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2025.3.24

右目だけで戦った帝尊康輝!

帝尊康輝の凄み!

 日本スーパーミドル級チャンピオンの帝尊康輝(32=一力)が24日、後楽園ホールで開催された「ファイティングビー34」のセミファイナルに登場、ベク・ギヨル(29=韓国)と78.0kg契約8回戦に臨んだ。

左でダウンを奪って勝利!

 試合の序盤にベクの有効打で左目を負傷、腫れ上がって視界がない状態で、左アッパーとフックを連打し、左ボディからの左ストレートの打ち下ろしでダウンを奪うと、ベクは立ち上がれず、レフェリーがテンカウントを数え上げた。

歓喜と感謝。

 試合後、控え室に戻った帝尊は、「左の拳を痛めてから半年間、パンチを打てなかった。今日も多少痛かったが、アッパーとフックで真ん中を開けると、ストレートが当たると思っていった」と、ダウンを奪ったシーンを振り返った。

 腫れ上がった左目をアイシングしながら取材に応じ、「右目しか見えなかったから、距離感は掴めなかった。でも、そのことで逆に足を使えた」と、これまでのキャリアと練習の成果を、結果に結びつけることができたことに胸を張った。

帝尊康輝(一力)KO勝利!

 大きな声援に後押しされたことに感謝し、「今がキャリアのピーク。これからもしっかりトレーニングをしていきたい」と、締め括った。

ベク・ギヨル(韓国)
 控え室に戻ったベクは、拳に巻かれたバンデージをカットされる間も下を向いて、悔しさをにじませた。試合に関しては、「自分が悪かった。相手は強かった」と言葉を絞り出し、「また日本で試合をしたい」と答えた。