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[ニュース]2011.12.30

強すぎるマルチネスの苦悩

“ダイヤモンド王者”セルヒオ・マルチネス
 WBC世界ミドル級“ダイヤモンド王者”セルヒオ・マルチネス(亜)が29日、自国アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで会見を行い、ダイヤモンド・ベルトを返上することなどを公表した。  
 会見に臨んだマルチネスは各方面に対する不満を口にした。「WBCは12月の年次総会でミドル級レギュラー王者のフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)に対し私との対戦を義務づけたはず。それなのに彼が2月4日にマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)と試合を行うと言ったらOKを出している。私が了承したことになっているようだが、そのようなコメントを発した覚えはない」として、保持しているダイヤモンド・ベルトを返上することを公表した。
 さらに米国のHBOテレビとの契約も継続しない意向を表明しており、ライバルのショータイムに移るものと見られている。
 気になる次戦は3月17日、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われることが確定的となっている。相手はマシュー・マックリン(英)が最有力視されている。
 マルチネスは試合約1カ月前の2月21日に37歳になる。52戦48勝(27KO)2敗2分。マックリンは今年6月、フェリックス・シュトルム(独)の持つWBA世界ミドル級王座に挑戦して2-1の小差判定負けを喫している。戦績は31戦28勝(19KO)3敗。マルチネス戦が再起戦となる。  マルチネスはマニー・パッキャオ(比)やフロイド・メイウェザー(米)らに対戦呼びかけをしてきたが色よい返事をもらえず、チャベスからも敬遠され続けており、なかなか本人が望むようなビッグマッチに辿りつけないまま現在に至っている。